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近年“中学受験”に挑戦する小学生が増えているようですが、子どもを中高一貫校などの私立中学に通わせるメリットはどこにあるのでしょうか。ネット上では“子どもに中学受験は必要か否か”を巡り議論が勃発。様々な意見が寄せられていたので、紹介していきましょう。

 

中学受験を選択する理由とは?


今年6月にYOMIURI ONLINEの掲示板「発言小町」で、とある母親が「中学受験って必要ですか?」と質問。彼女の子どもは現在小学4年生なのですが、“パティシエ”という明確な将来の目標があります。そのため同ユーザーは、子どもが義務教育を終えたら専門学校に入れ、パティシエの技術を磨き早めに自立させてあげたいとのこと。しかし子どもの友達はみな中学受験に向けて塾に通っており、自分の子どもだけ別の進路に進むことに不安もあるようです。そこでパティシエ志望でも私立中学に通わせた方が良いのか、掲示板で意見を求めました。

 

これに他のユーザーからは、「将来の進路が明確に決まっているなら、私立中学とかに通う意味ってあまりないと思う」「中卒で専門行くなら中高一貫である必要もないし良いのでは?」「大学に行っても良い企業に就職できるとは限らないし、パティシエのような技術職なら尚更早めに現場に立つべき」といった声が上がっていました。

 

いっぽうで“中学受験はした方が良い”という人も。こちらは「子どもの夢は成長するにつれて変わっていくかもしれないし、選択肢を増やすためにも良い学校に入っておいて損はない」「進路に正解はないと思うけど、中高一貫なら10代をゆったり過ごせるよ!」「パティシエになるにしてもお菓子作り以外の幅広い知識が必要。将来お店を持つなら尚更一般教養は身につけておいた方がいい」などという意見が寄せられています。

 

大学受験の変更で中学入試が過熱中!?


今年1月に放送された「おはよう日本」(NHK)によると、中学校の受験者はここ3年間で増加中。「首都圏では、今年小学6年生の5人に1人、およそ6万人が中学受験をするとみられています」と報じていました。番組によると、その背景にあるのは2020年度に予定されている大学受験制度の変更。従来のセンター試験から「大学入学共通テスト」に変わるのですが、これに中学入試を行う中高一貫校がいち早く対応しているといいます。

 

実際に保護者は子どもの学校を選ぶにあたり、どのような点を重視しているのでしょうか。以前「オウチーノ総研」が行ったアンケートでは、「お子様の進学先を選ぶ際、重視する項目は何ですか?」という質問を実施。「校風」と答えた人が一番多く、回答者からは「学校の校風が子どもに合っているかは重要だから」「子どもの性格に合うことが大事だから」という意見が寄せられていました。

 

近年さらに注目を集めている、小学生の中学受験。子どもの性格や将来の目標によっても様々な選択肢があり、「進路を親が決めてしまうのではなく、子どもの考えをしっかり聞くのも大切」といった意見も寄せられています。前述した“パティシエ志望”の子どもを持つお母さんは、一体どのような選択肢を選ぶのでしょうか。

 

文/河井奈津