忙しい職場で働いていると、なかなか長期の休暇はとりにくいですよね。最近は育休や産休などの制度が充実した会社が増えているとはいえ、職場の人に妊娠を告げるのに苦労している人も多いよう。女性向け掲示板に投稿された妊婦さんの悩みが話題になっています。
会社への「妊娠報告」のしにくさに共感の声
お悩みの持ち主は、21歳の販売職。人数の少ない職場で、風邪などの体調不良でも無理して勤務している状況だそう。1年程働いたころに妊娠していることが判明したのですが、みんなが頑張っているなかで妊娠の報告をするのは気が引けてしまい、しばらくしてから店長に報告。店長からは自分で周囲に伝えるように言われたのですが、結局時間がかかってしまい、店長の口から他のスタッフに伝わることに。
育休経験のある副店長には事前に打ち明けていた投稿者ですが、他のスタッフは自分たちよりも副店長に先に話したのが気に障ったようで、“直接あなたをフォローする私たちにどうして先に言わないのか”と怒られてしまったとのこと。
報告を先延ばしにしてしまった投稿者に厳しいコメントもありましたが、「言いにくい空気なんだと思う」「妊娠報告がしにくい環境は改善しなくちゃいけないと思う」と職場の雰囲気に疑問を抱く声も上がりました。
妊娠報告は早め? それとも安定期に入ってから?
実際、職場での妊娠報告はどんなタイミングで行うのが良いのでしょう。2015年に「日本労働組合総連合会」が行った調査によると、最も多かったのは14.2%で「妊娠8週」のタイミング。続いて「妊娠12週」の10.8%、「13~16週」の10.5%がトップ3になりました。
2014年には、モデル・タレントの山田優さんが「安定期に入った」ということで自身のブログで妊娠を発表。山田さんの正式発表よりも先に一部メディアでは妊娠の報道が出てしまっていましたが、本人は安定期まで発表を待ちたかったよう。世間でも「出来るだけ早めに」派と、「安定期に入ってから」派に分かれているようです。
また、職場に妊娠を伝えることに「ためらいがあった」という人も34.3%おり、理由として「職場に繫忙感があり同僚などに迷惑をかけると思ったから」、「職場に言いにくい雰囲気があったから」という回答がどちらも4割台にのぼりました。
妊娠報告の際に上司や同僚の反応にストレスを感じた人も少なくありません。7.3%の人が「強く感じた」、16.4%の人が「感じた」と答えています。女性が働きやすい世の中になってきているとはいえ、まだまだ職場の理解が必要な場面は多いのかもしれません。
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文/長谷部ひとみ