クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、外出先でもスマホひとつで手軽に買い物ができるいっぽうで、どうしても現金が必要な場面に遭遇してしまったら?iPhoneを使いこなすらっとさんが、実体験をもとに切り抜けた方法を紹介します。
QRコードの読み取りでスムーズ取引「スマホATM」
「しまった、家に財布を忘れた!」。スマホでのキャッシュレス決済に慣れてしまい、そんな経験をしたことはありませんか?
まさに先日の私がそう。現金を持たずに飲み会へ来てしまったのです。
現金がない状態でも、QRコード決済アプリで相手に送金するなど支払う方法はあります。
しかし、相手がサービスを利用しているとも限りませんし、負担をかけたくはないもの。やはり現金を持っておいたほうが安心です。
そのときに利用したのが、「住信SBIネット銀行」アプリの「アプリでATM」というサービス。
キャッシュカードがなくてもATMで現金をおろすことができるのです。「アプリでATM」の場合、セブン銀行とローソン銀行ATMが利用できます。
基本的な手順は次のようになります。
まずATMで「スマートフォンで取引」を選択すると画面にQRコードが表示されます。
次にスマホで「アプリでATM」を起動して、取引内容や金額を入力します。
ATM画面上のQRコードをスマホで読み取り、操作案内に従って企業番号、暗証番号などの必要事項をATMで入力したら、現金が受け取れます。
事前にアプリのインストールや設定をしておく必要はありますが、別途料金がかかるわけではなく、キャッシュカードを持ち歩いて紛失する心配もありません。財布の軽量化にもつながります。
このように、スマホのアプリを使ってATMで現金を入出金できるサービスを「スマホATM」といいます。
住信SBIネット銀行以外にも、セブン銀行、auじぶん銀行、ローソン銀行などが対応していて、今後もサービスを提供する銀行は増えていくと思います。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
到着したら降りるだけ「GO Pay」で乗車中に事前決済
スマホATMのサービス同様に、ここ最近で普及しているのがタクシーアプリです。
スマホで手軽にタクシーが呼べて、時間の指定も可能。
車通りの多い道まで行って空車を探さなくても行き先までダイレクトに連れて行ってくれるので、悪天候や荷物が多いとき、子連れのときでも大変便利です。
行き先もアプリ上で指定できるので、支払いのやりとりを全く行わずにタクシーを利用することもできます。
運転手との間には透明アクリルパネルがあるとはいえ、このコロナ禍では車内での会話を極力少なくしたいと考える方にはうれしい機能です。
また、車内でのキャッシュレス決済や、クレジットカードの情報を登録しておけば事前決済できることが多いのもタクシーアプリの大きな魅力。
特に事前決済は、目的地へ到着したらすぐに降りられるので、急いでいるときでも支払いに時間をとられるムダがありません。
その中でも、よりスムーズに乗車したいならばタクシーアプリ「GO(ゴー)」でのアプリ決済「GO Pay(ゴーペイ)」の登録がおすすめです。
Go Payは、乗車中に車内の備えつけられたタブレットにアプリ起動中のスマホをかざす(またはQRコードを読み取る)ことで、到着時に確定した料金をクレジットカードから決済してくれます。
つまり、通常タクシーの降車時に行うべきレシートの受け取り、お釣りの受け取り、カード決済、コード決済のためのやり取りなど、支払いの手続きが不要になります。
GO Payがすごいのは、アプリでの配車時はもちろん、予約をしない「流し」やタクシー乗り場で乗車した場合でもアプリから決済できる点です。
駅前でタクシーに乗り込んで目的地へ急ぎたいケースも意外と多いのではないでしょうか。そんなときに、大いに威力を発揮してくれるはずです。
時代のニーズにも対応しつつ、今後タクシーアプリはますます便利に進化していくことでしょう。
PROFILE らっとさん
取材・文/大浦綾子 イラスト/あさみや工房 画像提供/らっと(プロフィールイラスト含む)、大浦綾子