2022年3月16日に最終回を迎えた『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)で放送された、タナバーイーツ完結編。スイーツ好きで知られるお笑いコンビ・ぼる塾の田辺智加さんが、2022年に食べた100種類以上のスイーツのなかからベスト3を発表しました。

厳選された3品はまさに「幻のスイーツ」

まず第3位は、新三郎商店の「しおをかけてたべるプリン 花塩プレーン」です。ミシュラン2つ星のレストランにも卸している塩の専門店が手掛けたプリン。専用の塩をかけると甘みが変わると、1日最高3000個を売り上げた幻の一品です。

 

糸島近郊から届く卵と牛乳を使用しており、まずは塩をかけずに食べた田辺さんは「このままでもうまい」と絶賛。そして専用の塩は、100Lから100gしか取れない一番結晶のみを使用しています。特殊な製法で1か月かけて作られた塩の塩味で、ほんのひと塩かけただけで甘さが変化。優しい甘さから卵が濃い味に変わるそうです。

 

第2位は、aocaの「プレメルケーキ」。10分で完売することもある幻のスイーツ、カッサータ(イタリア・シチリア発祥のアイスチーズケーキ)です。3つ星レストランでも使用されている高級生クリームに、2種類の高級クリームチーズを合わせて使用。そのなかにいちご、パパイア、アーモンドを入れ、甘さと酸味の絶妙さを演出しています。

 

田辺さんは食レポで「食べる場所で味も変わる」とコメント。さらに15分おくとアイスからクリームの状態に近づくため、味に変化があるといいます。「冷っていうのがなくなりクリーミー」「溶かしただけで味がこんなにも変わる」と、ぼる塾のメンバーにも大好評でした。

「古いのに新しい」新食感の抹茶スイーツが堂々1位

「今まで食べたことがない新食感スイーツ」と紹介された第1位は、京はやしやの「百年餅(ももとせもち)」。創業260年以上の歴史をもつ京都の老舗茶商が、約100年前から販売していた抹茶餅です。洋菓子の台頭で50年ほど作られていませんでしたが、6代目が秘伝のレシピを紐解き現代風にアレンジ。田辺さんが思わず「これおいしい」とつぶやくほどの味わいです。

 

秘伝の製法でもち米にメレンゲを加え、ローストしたクルミを入れて食感にアクセントを出しています。田辺さんは「昔からある抹茶のお菓子のなかで新しさを出してきてる」「マシュマロみたいなふわふわとした食感」とコメント。サプライズで登場したKAT-TUNの亀梨さんも、「クルミと抹茶の苦みがいい」と絶賛していました。

スイーツも「見た目より中身重視」傾向に

株式会社Baceは、2021年10月4日~10月6日に「スイーツの価値調査」を実施。対象はコロナ禍以前に月に1回以上本格スイーツを食べる習慣があり、かつ「エシカル」という言葉を知っている20代後半〜40代の男女111名です。

 

調査の結果、スイーツを選ぶポイントの回答で「素材や材料の品質」と「作り手(大量生産ではない等)」が上位にランクイン。また自由回答では、「季節限定物、数量限定」や「クチコミ」などを参考にする人も多く見られました。

 

そして「素材や材料の品質」や「作り手」などを選ぶ理由で多かったのは「安心だから」。自由回答では「素材の新鮮さは絶対」や「信頼性が大切」などの声があがっています。また、このようにスイーツの本質を重視するようになった時期として、約3人に1人がコロナ禍前後と回答。SNS映えを気にする機会が徐々に減り、見た目よりも中身のレベルの高さが重視されているようです。

 

コロナ禍でストレスが溜まりがちな今だからこそ、本当においしいスイーツで癒やされるのもいいかもしれませんね。

文/内田裕子 ※画像はイメージです
参照/株式会社Bace「スイーツの価値調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000012047.html