20180612kodomo01

夏休み中のラジオ体操や地域のお祭りなど、子どもと地域とのかかわりに影響をもたらす“子ども会”。しかし子ども会を運営するためには、保護者の力添えが必要です。ネット上では、そんな子ども会に関しての投稿が話題になりました。

 

来年度、地域の子供会が廃止になる


今年5月、とある匿名掲示板に寄せられた「来年度、地域の子供会がなくなる」という投稿に、賛否の声が続出。投稿者は小学2年生の息子がいる兼業主婦のお母さんで、子ども会が翌年度に廃止してしまうことを残念に思っているよう。子ども会を学校行事とは異なる良さがあると感じ、「子ども会がなくなっても、小学生向けの地域行事を1つか2つでも良いから残してもらいたい」と明かしています。

 

しかしこの意見には、ネット上で「ひとつ、ふたつ残しても面倒なだけ。地域の活動に時間とエネルギーを割くぐらいならば自分の家庭と子どものために何かをした方がいい」「役員をやる人にかかる苦労を考えれば、完全になくなった方がいいんじゃない?」と反論の声が。

 

投稿者が「もちろん保護者の手伝いは私も継続して行うつもりです」と書き込んでいたこともあり、「自分は役員や面倒ごとに巻き込まれたことないからそう言えるんだと思う」「自分が主体的に動く気もないのに勝手なこと言ってるだけ」といった厳しい意見も上がっています。

 

一方「地域の人たちや自然や歴史に触れることは、その子のアイデンティティの確立にもつながると思う」「物騒な時代だからこそ、地域で協力できる土台が必要」「“自分”じゃなく“子ども”視線で考えてあげてほしい」といった共感の声も多く、子ども会が必要だと思うかどうかは保護者によって意見が分かれるよう。

 

“子供会”ってどんなもの?


公益社団法人全国子ども会連合会」公式サイトによると、子ども会とは「地域を基盤として組織され、子どもの心身ともに健全育成を図ること」を目的として発足した組織就学前3年の幼児から高校3年生相当の年齢までが構成員となっており、お祭りや安全教室などの社会的なものから、夏のラジオ体操までさまざまな活動を行っています。

 

保護者にとっては賛否が分かれる子ども会ですが、子ども時代を振り返った人からは「子ども会で出会った友達といまだに友達だし、大切な場所だったと思う」「子どものとき、地域のお祭りで屋台担いだのいまだに覚えてるなぁ。あれはいい思い出」という声も。

 

“子ども会”は必要なのか。子どもたちの将来のためにもしっかり考えたいですよね。

 

<あわせて読みたい人気記事>

もうPTAは廃止にしたら?働くママ無視の活動に疑問

小学校の集団登校「トラブル多発で廃止」の声に論争が巻き起こる

組体操はなぜ危険なの!?運動会で禁止される状況を現役ママに聞く

 

文/長谷部ひとみ