GWももう終盤ですが、「気候もよくなったし、家の掃除を頑張ろう」と気合を入れている人も多いでしょう。
せっかく重い腰を上げたのに、「あの洗剤どこだっけ?」と探したり、放置されて不衛生な状態のぞうきんや道具が出てきたら…一気に掃除欲が低下してしまいそうですよね。
掃除のやる気スイッチが入るタイミングを逃さず、いつでも気持ちよく始めるために欠かせないのが「使いやすい掃除道具の収納」。意外な盲点も含めて、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんに教えてもらいました。
1. 散らばった掃除道具は1か所に
まず、あちこちに散らばった掃除道具をひとまとめにすることから始めましょう。
そもそも、家のなかに掃除道具や洗剤がどのくらいあるのか、把握できていますか?「別の場所から同じ洗剤が出てきた!」「こんな道具うちにあったんだ!」という発見もよくある話です。
掃除道具を買いたす前に、掃除道具の在庫点検をすれば、そもそも買い物自体が不要になるかもしれません。
いったんまとめたら、使う場所の近くにまとめて収納します。キッチンで使うものは当然、キッチンにしまうのがベスト。でも、家じゅうで共有する道具なら、動線を考えて、どこで使うにも便利な場所を考えたいものですね。
2. 使う頻度別に収納する
掃除道具にも、いつも使うものとそうではないものがありますよね。「なくなってから使うストック」と、「今使っているもの」「月に1度使うもの」「年に1度使うもの」を分けて収納しておくといいでしょう。
すべてをまとめて入れようとすると、必然的に収納ケースも大きくなり、中がぐちゃぐちゃになりやすいもの。コンパクトなサイズのケースなら、中の散らかりが防げるうえに、ストックの残量もわかりやすくなり、管理がラクになります。
3. お気に入り掃除アイテムを絞り、持ちすぎない
掃除洗剤にも流行りがあり、次々に新しい商品を目にしますよね。とはいえ、新商品をやみくもに購入するのは考えもの。使いかけの洗剤がどんどん増えてしまいがちです。
まずは”使いきること”を意識しながら、お気に入りの道具を厳選していきましょう。雑巾も使いかけを何枚ももつのではなく、時に使い捨ても検討を。思いきり掃除して汚れたら処分する。そうすると、衛生面でも安心です。
ちなみにわが家では、数年に1度ほどしか使わない窓掃除ロボットは、レンタルを利用することで収納を圧迫するリスクを減らしています。
4. お風呂洗剤を浴室に置きっぱなしにしない
浴室は、ときどき「丁寧掃除」が必要になる場所。天井や壁など、毎日掃除をしない場所には、カビ取り剤など必要な強力洗剤を使うこともあるでしょう。
でも、その洗剤までも浴室に収納していませんか?湿度の高い場所に洗剤ボトルを並べるだけでカビの原因にもなりかねません。
余計な掃除を減らすためにも、浴室の外の出し入れしやすい場所に収納することをおすすめします。
5. コンパクトに収納できるものを厳選して
最近わが家で取り入れたほうきは、先端部分が洗えて、コンパクト収納が可能なもの。
使う頻度が低いものほど、簡単にきれいが保ててコンパクトに収納できるものを選ぶと、管理がラクです。
6. なくしやすいものは吊るす
小さなブラシ類は、とりわけ紛失しやすいアイテムです。大きな掃除道具と一緒に収納してしまうと、何かの下敷きになる場合も。
扉裏などを利用して吊るしておくと、紛失を予防できるうえ、使いたいときにすぐ使えるのでおすすめです。
7. よく使う掃除道具は「部屋に馴染ませる」
フロアワイパーなど、汚れに気づいたときにサッと使いたいものは、すぐ手に取れる場所に収納するのが鉄則。
とはいえ、実用品なので、どうしてもインテリアで悪目立ちしがちです。部屋に馴染みやすいデザインのものを選べば、部屋は格段にスッキリ。ぜひお好みのものを探してみてくださいね。
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部屋をきれいにする掃除道具だからこそ、すっきりきれいに収納したいですよね。掃除に苦手意識がある人は、そもそも掃除道具の整理ができていないもの。まずは「どこにあるかわからない」状態を解決するところから始めてみてください!
文・画像提供/瀧本真奈美