処分しても処分しても、あっという間に溜まってしまう書類の片づけに困る…そんな悩みをもつ人も多いはず。新年度がスタートしたこの時期は特に、たくさんの書類が家に入ってきますよね。デジタル化が進んでもなお、書類整理の悩みは尽きないもの。そこで、100均グッズを使った書類収納について、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんに教えてもらいました。

1.まず守るべき「前提ルール」を知っておこう

収納を始める前に「長期保管の書類と、それ以外の書類は別収納にする」という前提ルールを頭に入れておきましょう。

 

このルールが守られていないと、束ねられた書類のなかから、いちいち必要な書類とそうでない書類を丁寧に見分けなければいけません。

 

この労力は本当に無駄なものなので、収納前に「分けておく」ことをお忘れなく。

2.クリップボードを使って「立てる収納」

新しく家に入ってきた書類が片づくまでにどのくらいの時間がかかるか、想像してみてください。

 

片づけるプロセスとしては

1 書類の内容を確認する

2 分類をする

3 収納する

の手順で進めることになりますが、このなかで時間を最小限にできるのは、2か3です。

 

この2つのプロセスをシンプル化するのに便利なのが、クリップボードです。

クリップボードを使った書類収納

クリップボードにインデックスをつけるなどして、ボードごとに分類し、クリップに挟めば収納完了。そのまま記入ができるのも便利です。大量に収納できないというデメリットもありますが、ため込みすぎないという点でも、とても役立ちます。

3.「セクションファイル」で仕分けと持ち運びがラクに

厚さも透明度もさまざまで、種類が豊富なセクションファイル。インデックスつきなら簡単に分類をすることができ、中身が一目瞭然になります。

書類収納用のセクションファイル

見直しなどの際に、一度にまとめて持ち運ぶ可能性があるなら、このようなタイプが便利でしょう。

4.「ウォールポケット」を活用

100円ショップにはさまざまなウォールポケットが発売されています。なかでも人気なのが「吊り下げシャツ収納」という商品ですが、しっかりした生地のウォールポケットも。

壁面を使った書類収納のイメージ

分類したい数のウォールポケットを選び、なおかつ生地がしっかりしていて、ポケットに深さがあれば、前述のクリップボードやセクションファイルをそのまま入れておくことも可能です。

 

家事の合間に目につく場所に収納しておけば、うっかり確認を忘れることも防げそうです。

5.「ポケットつきデスクマット」で紛失なし!

「すぐに提出しないといけないのに、あの書類どこに行ったんだろう」「ときどきチェックしたいからデスクの上につい置きっぱなしに…」という声もありがち。

 

特にデスクワークやお子さんの勉強机などで、これは大切、優先度が高いというものはすぐ目について、すぐ取れる場所に収納しましょう。

ポケットつきデスクマット

重要性や確認頻度の高いものはデスクマットに入れておくと便利。TODOリストを一緒に入れておけば、提出日忘れが予防できます。

 

ポケット部分には付せんや、郵送に必要な切手、関係者の名刺などが入れられるのも重宝しますよ。

6.メモやはがきは「ウッドボックス」でおしゃれに

アクセサリー収納などに便利な、浅めウッドボックスを利用すれば、大切なメモやはがきがいつでも目に入るメッセージボードに。

メモを貼れるウッドボックス

小さなものほどたくさんの書類に紛れてしまいやすいので、よく目につく場所に、見せる収納にしておきましょう。フタつきなので、水分や汚れも気になりません。

7.子どもの書類グッズは工作アイテムも楽しい

組み立てポストやルーター収納ケースなど、100円ショップには自分で組み立てて使う収納グッズもたくさん。

100円ショップの書類用ポストの例

「子どもが学校の書類をなかなか出してくれない…」といった場合は、一緒に提出用ポストの工作から楽しんでみてはいかがでしょう?

手作りできる書類用ポストの例

”ポストに投函する”動作が楽しくなれば、きちんと書類を出してくれるようになるかもしれません。

 

 

短期間保管しておく書類は、毎日のように確認・見直し・提出などの作業が必要になると思います。

 

引き出しやフタつきケースにしまい込んでしまうと、スッキリ片づくものの、ついうっかり確認を忘れてしまうというデメリットも。目につく場所に、ゴチャついて見えないように収納しましょう。

 

まずは1.のルールを意識するところから始めてみてください。

文・撮影/瀧本真奈美