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次々と新しいジャンルの博物館が誕生している中、根強い人気を保っているのが鉄道博物館です。鉄道博物館は鉄道を楽しみながら学べる魅力的なスポット。特に、鉄道が大好きな子供にとってはたまらないでしょう。今回は鉄道博物館を120%楽しむためのちょっとしたコツをお伝えします。

意外と身近なところにある鉄道博物館

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「鉄道博物館」と聞くと、どこの鉄道博物館を思い浮かべるでしょうか。関東の方ですと埼玉県さいたま市大宮区にある「鉄道博物館」、関西の方ですと京都府京都市下京区にある「京都鉄道博物館」を真っ先に思いつくかもしれませんね。確かに、どちらの博物館も日本を代表する鉄道博物館だけに、館内は充実しています。しかし、意外と身近なところに鉄道博物館は存在します。

 

たとえば、首都圏を少しだけ取り上げても、これだけの鉄道博物館が存在します。

 

ご覧のとおり、ひとつの鉄道会社にクローズアップした鉄道博物館が意外とあるのです。「鉄道博物館に行きたい!」と子供がリクエストした際は、沿線にある鉄道博物館をチェックするといいでしょう。また、関西にも首都圏ほどではありませんが、大阪府枚方市にあるSANZEN-HIROBA(サンゼンヒロバ)などの鉄道博物館が存在します。

鉄道博物館に行く前にイベントがないかチェックしよう!

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鉄道博物館に行き、車両を見て帰るのは少しもったいない!鉄道博物館が行うイベントに参加すると、より楽しめること間違いありません。

 

それでは、鉄道博物館ではどのようなイベントが行われるのでしょうか。たとえば、京都鉄道博物館では珍しい車両の特別展示に備え、JR線から博物館までの入線シーンを一般に公開しています。珍しい車両が見られる、という興奮はもちろん、博物館に入線するシーンは本当にドキドキします。また、大宮の鉄道博物館、京都鉄道博物館では定期的に展示車両の車内を見学するイベントも開催されています。車内を観察すると、その車両の印象がガラリと変わるもの。また、昔の車両を子供と見ることで、思い出話に花が咲くことでしょう。

 

他の鉄道博物館も負けてはいません。定期的に規模の大きい鉄道博物館では見られないようなユニークな企画展やぬり絵を楽しむイベントがあります。なお、鉄道博物館が主催するイベントはそれぞれの鉄道博物館のホームページで公開されています。お気に入りのイベントや企画展が行われるタイミングを狙って鉄道博物館を訪れるのもアリですね。

トレインシミュレーターで遊びつくすなら平日の昼下がりがおすすめ

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鉄道博物館の花形コーナーといえばトレインシミュレーターですね。鉄道博物館に置かれているトレインシミュレーターの運転台は実際の車両と変わりません。また、大画面から流れる映像はテレビやパソコンとは全く別物。トレインシミュレーターにハマってしまう大人も多いのではないでしょうか。

 

もし、トレインシミュレーターを遊びつくすなら平日の昼下がりに鉄道博物館に行きましょう。逆に言うならば、土曜日、日曜日、祝日は避けることをおすすめします。場合によっては自分の番が来るまで、10分ほど待たなければならないことも。また、運転中も多くの子供の視線が気になって、落ち着かないものです。規模の大きい鉄道博物館ですと、トレインシミュレーターの予約が締め切られていることもあります。

 

平日ですと、スムーズに自分の番が回ってきます。中規模の鉄道博物館ですと、連続して運転できることも。もちろん、並んでいる人も少ないので、落ち着いた雰囲気の中で運転が楽しめます。ところで「平日の昼下がり」にはきちんとした理由があります。午前中に運転台の前に座ると、運転に熱中して昼食をとることを忘れるかもしれません。昼食を食べた後ですと、ご飯を気にせずにトレインシミュレーターに没頭できますよ。

大型の鉄道博物館を訪れる際はラフな計画表の作成を!

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大宮の鉄道博物館や京都鉄道博物館のような規模の大きい鉄道博物館に行く際はラフな計画表を作成しましょう! 館内を歩いていると「次の鉄道模型運転会、1時間待ちやー」という声がよく聞かれます。計画表を作成しておくと、無駄な待ち時間を減らすことができます。

 

計画表を作成する上でポイントになるのが昼食の時間。大宮の鉄道博物館や京都鉄道博物館にはユニークなレストランがありますが、昼時はとても混雑します。そのため、昼食を11時台にしておくと、比較的スムーズにレストランに入れます。

 

この記事で紹介した「コツ」はほんの一例。鉄道博物館を楽しむ「コツ」を探すのも、鉄道博物館の醍醐味かもしれませんね。

 

取材・文・撮影/新田浩之