“楽天経済圏という言葉を最近耳にします。楽天が提供するサービスを利用したり、楽天市場で買い物をしたりして、効率よく楽天ポイントを貯めて利用することです。2児の母で会社員のえいみーさん(31歳)は、有効なサービスを見極め、上手に楽天経済圏を活用。その秘訣を聞きました。

年間の獲得ポイントを約12万ポイントにできた理由

ムリをせず、日常生活のなかで楽天ポイントを自然に貯めることをモットーにしているえいみーさん。その結果、昨年は12万近くのポイントを獲得できました。

楽天ポイントの年間推移
えいみーさんの楽天ポイントの年ごとの推移。昨年は12万ポイント近くを獲得

「楽天ポイントは一般のお店でも利用できるので、とても便利。とはいえ、ポイントを貯めるために手間をかけるのは本末転倒な気がして。できるだけ時間をかけなくてもいいように工夫しています」

 

たとえば、クレジットカードは楽天カード1枚に集約。楽天カードは還付率が1パーセントのため、日用品や食品などの買い物や光熱費の支払いをカード払いにするだけで、毎月約2000ポイント獲得しています。年間では約2万4000ポイントになります。

ポイントアップできる人がやっている工夫とは?

楽天で買い物をする場合も、ポイントアップするタイミングをしっかり見極めています。

 

狙い目は、定期的に開催される「お買い物マラソン」や「スーパーセール」などのイベント開催時。期間内に購入した楽天内の店舗数分だけ、ポイントの還元率が上がっていくのです。

楽天ポイント累計
えいみーさんの通算の楽天ポイントの推移

「欲しいものや必要なものは、思いついたときに購入するのではなく、買い物かごに入れておき、イベント開催時にまとめて購入しています。買い物のタイミングを工夫することで、いかにポイント還元率を増やすか、という過程がゲームの攻略みたいで楽しいです」

「ふるさと納税」も楽天で行うとポイント付与の対象に

各地の返礼品がもらえる人気の「ふるさと納税」も、楽天で扱っています。ふだんの買い物と同じ感覚でできるうえ、ポイント付与の対象に。お買い物マラソンなどのイベント時はポイントアップの対象になります。

 

「ふるさと納税もイベント期間中に買う店舗数を増やし、ポイント加算率を上げて行います。ふるさと納税だけで年間数千ポイントもらえます。節税できるうえにポイントも獲得できて、本当にオトクです」

 

これらの方法で貯めたポイントで買い物も楽しんでいます。最近では室内用すべり台をポイントで購入。コロナ禍でおうち時間が増えても家で遊べ、子どもたちも大喜びです。

ポイントで購入したすべり台
えいみーさんがポイントで購入した5980円の室内用すべり台

さらにオトクな情報を得るための情報収集も欠かせません。家計ブログなどを参考に、便利な方法があれば積極的に取り入れます。

 

「じつは、ふるさと納税がお買い物マラソンなどでポイントアップの対象になることも、他の人のブログで知ったんです。

 

あと、楽天はポイントの獲得数や獲得階数に応じて会員ランクが決まるのですが、メルマガ登録をすれば、誕生日月に会員ランクごとにポイントがもらえるのを知ったのも、ブログのおかげです」

 

生活のなかでポイントを貯められるのが魅力の楽天経済圏。家計の強い味方になってくれるので、今後も上手に活用していきたいそうです。

楽天ポイントにハマる人ほど気をつけたいのは

ただ、注意点もあるといいます。

 

「以前はポイントに釣られ、余計なものを購入しすぎたことも。お買い物マラソンなどのイベント中は、購入店舗数が増えるほどポイント還元率が高くなるので、今買わないと損!と夢中に。そうして支出が増えてしまい、これは本末転倒でした」

えいみーさん本人写真
「以前はポイントにこだわりすぎて失敗したこともある」と話すえいみーさん

また、ポイントを貯めることばかり考えて楽天市場で買い物していたため、かえって高くついたときも

 

「獲得ポイントを差し引いても、同じものがAmazonのほうが安く売られていて、悔しい思いを。ポイントに気をとられて他のサイトを見ていなかったんです。視野は広げないといけないなと思った出来事でした」

 

今は購入前にお買い物マラソンやセールがなくても買いたいものかを、自分に問いかけて、他のサイトと値段比較も心掛けるようになりました。

楽天のサービスはメリットがあるかを見極める

楽天のサービスを利用すると、その分ポイントの還元率が増えるものがありますが、えいみーさんは慎重です。

 

「楽天電気や楽天スマホへの乗り換えも検討しましたが、他と比較したところ、ポイント以外のメリットをあまり感じなかったので、利用していません」

 

楽天に頼りすぎないようにしているのは、ポイント付与条件が変更される場合もあるから。たとえば、20229月からは投資信託の積立でもらえるポイントも大幅に下がってしまいます。

 

「これまでは、楽天証券で投資信託の積立を楽天カード払いにすると、月5万円までは1パーセント分のポイントが付いたので、月500ポイントもらえていました。

 

それが、今年9月から0.2パーセントに。こうした改変がときどきあるので、ブログなどで情報収集しています」

 

楽天ペイのおかげで、一般のお店でも使いやすくなった楽天ポイント。現金と同じように利用できてとても便利です。でも、えいみーさんはポイントにとらわれすぎず、自分にとってのメリットが何かを考えて上手に付き合っています。

えいみーさん(ブログ https://ameblo.jp/onc-e/)

文/齋田多恵 写真提供/えいみーさん
※上記は、えいみーさん個人の経験談・感想です。