新生活や新年度が始まる時期。住む場所、生活そのもの、家具家電などが以前と変わったり、年度替わりで忙しくなるなど、家事を負担に感じやすいものです。
この時期に準備したいのが、手間なくサッとつくれる収納スペース。インテリアに影響しないシンプルなものであれば、ごちゃごちゃと散らかって見えることもありません。
今回は、100円のマグネットアイテムを活用して誰でも簡単につくれる収納アイデアについて、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんに教えてもらいました。
1.マグネットつきケースを輪ゴムや薬の定位置に
最近は裏側にマグネットがついたケースにもさまざまな種類が登場しています。小さめのサイズで冷蔵庫など家電の側面や玄関ドアなどにも使いやすいのが、ダイソーの「つけたまま開け閉めできるマグネット小物入れ」。
本体をわざわざ外さなくても、クリアケース部分を開ければ、中のものがサッと取り出せる設計です。
マグネットがつく素材の収納ボックスの内側など、見えない場所の仕分けにも便利。小さくて見つけづらいティーパックや、輪ゴムなどの収納にぴったりです。目立たせず、すっきりしまえます。
わが家では、ダイニングテーブルの脚にもマグネットがつけられるので、愛犬の薬を収納。朝晩で別の薬を飲ませるので、ケースを分けて収納しています。ダイニングテーブルの脚は部屋の真ん中からは見えにくいので、すっきり使いやすい収納ができました。
2.マグネットハンガーをエプロン収納に
意外と収納しづらい洗濯ハンガーがコンパクトにまとめておけるマグネットハンガーも人気です。なかでも「洗濯機横マグネットハンガーホワイト」は、
もともと洗濯機の側面にマグネットでくっつけることを想定したアイテムですが、冷蔵庫の側面につければ、エプロン収納にも活用できます。エプロンって何枚も持っている人も多いですよね。複数まとめて引っかけていると、使いたいものがなかなか取り出せずイラッとすることも。この商品は両サイドから引っかけられるタイプなので、スムーズに出し入れできます。
エプロンの生地や重さによって、マグネットの対荷重が不十分な場合は、強力マグネットなどを追加するといいと思います。
3.強力マグネットフックをドライヤー収納に
マグネットが強力な5連フックを洗濯機のサイド面にくっつけて、ドライヤーの収納スペースをつくりました(※ドライヤーが洗濯機に当たる部分には、小さなフェルトを貼りつけて保護しています)。
見た目がとてもシンプルかつおしゃれで、100円ショップで買ったものには見えないほど。ドライヤーのほか、洗濯ネットや掃除道具なども吊るすのにもよさそうです。
4.デザイン性の高いマグネットでセンスアップ
学校や園からのプリントや献立表。「ごちゃごちゃするのはわかっているけれど、やっぱり冷蔵庫に貼るのが一番便利」という人は、ぜひシンプルなマグネットを選びましょう。
お気に入りはダイソーの「マグネットタイル」。小さなモザイクタイルにマグネットがついたもので、落ち着いたカラーなので、周辺をすっきりと見せられます。タイルのつや感もキレイで、インテリアのセンスアップにも役立ちそうです。
5.超強力マグネットで「壁面収納」の可能性が広がる!
汎用性が高い超強力マグネット。印鑑やヘアブラシなどにくっつけると、磁石がつく壁面やボードなどにパッと取りつけられ、とても便利です。
背面に超強力マグネットを接着剤でくっつけるだけで、インテリア雑貨もセンスのいい収納アイテムに早変わり。床に直に置きたくないもの、壁や側面に取りつけたいものの収納にもぴったりです。
…
驚きの進化を遂げている100円ショップの収納グッズ。とくにマグネットつきのアイテムは、見た目が洗練され、100円とは思えないものも数多く発売されています。
今の暮らしで不便に感じている場所があったら、ご紹介した例を参考に、ぜひ自分で収納をアップデートしてみてくださいね。
文・撮影/瀧本真奈美