2021年12月末に、第二子が誕生した川端修平さん(35)。第一子(2)が誕生した際は、川端さんの仕事が忙しく、十分に子育てに関わることができず、家族のサポートにかなり助けられたといいます。

 

しかし、第二子が生まれた今回は、初めて1年間の育休を取得し、新たな生活を始めてみたのですが──。

夜泣きの洗礼「気持ちが落ち着く場面がない」

育休を取得して約3週間。

里帰り出産を終え、家族4人で暮らしています。                                       

 

産後すぐの妻の体を思いやり、育児や家事などを川端さんが主導になって進めました。

 

育児に専念して実感したことは「とにかく寝られない。気持ちが落ち着く場面がない」ということ。子どもたちを寝かしつけても3時間おきに下の子が夜泣きで起きてしまいます。

 

ミルクをたしたり、オムツを変えたりすることで落ち着く場合もありますが、ひたすら抱っこであやし続けるときも。

 

寝たタイミングを見計らってベッドに戻すも、再び泣き始めてしまうことも。さらには下の子の鳴き声で上の子も目を覚まし、2人揃って競うように泣き出すことも少なくないという。

「頭で理解できても、心底分かっていなかった」

2歳の息子と公園にて

「自分が育休を取得して、身をもって子育ての大変さを実感しました。ずっと子どもと過ごして思ったのは、育児って会社や仕事の大変さとは種類が違うということです。

 

小さい子って怪我もしやすく、体調も急変する。命に関わるから常に気が抜けないんですよ。それに下の子ばかり見ていると、上の子が赤ちゃん返りをするって聞くので、そこに気を配る必要がある。こういう大変さは、仕事に専念していた第一子のときは気づけませんでした。というか、頭では理解は出来ても、心底分かっていなかったと思います。男性と女性のすれ違いは、こんなところから起きるのかもしれませんね」

次々訪れる不安も子どもの「ニヤッ」に癒されて

子供が成長するにつれ、次々と新たな不安に直面するため、さらに大変になるだろうと覚悟はしつつ、それを上回る充実感にも満たされているそうです。

 

「夜中に寝かしつけていると、下の子がニヤッと笑う瞬間はたまらないですね。何より、今回は子どもたちとずっと一緒にいることができる。大変は大変でも、それを凌駕する可愛さがあります」

 

仕事と育児では、大変さの種類が違うと話す川端さん。今後、子どもの成長と共に父親として、どう変化していくのでしょうか。

取材・文/松永 怜