今後、追加でもらえると耳にするマイナポイント。今さらだけど何に使えて、どうやったらもらえるの?今後の動向について、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢先生に教えてもらいました。
マイナンバーカードを登録するだけで5,000円相当のポイント付与
マイナポイントとは、マイナンバーカードを使って予約と申し込みを行い、選択したキャッシュレス決済サービスで買い物をするともらえるポイントです。一人上限5,000円相当のポイントがもらえて、それで買い物ができるため非常にお得と言えます。
マイナポイントをもらうためには、いくつかの手続きが必要です。
- マイナンバーカードを取得する
- スマホのアプリ「マイナポイント」や、パソコンのWEBサイト「マイナポイント事業部」内の「マイナポイント予約」ページから、マイナポイントを申し込む
- 選んだ決済サービスでチャージor買い物をする
決済サービスはラインナップも幅広く、ふだんから自分が利用しているものから選べるようになっています。これを行えば決済サービスでチャージや買い物をした利用額の25%分、一人上限5,000円相当のポイントをもらうことができます。マイナンバーカードを持っているのにマイナポイント取得をしていない人も、今から手続きすれば大丈夫です。
マイナンバーカードの申請期限は2022年9月末、マイナポイントの申込期限は2023年2月末までなので、まだの人は早めに手続きするのが良いでしょう。
6月以降はさらに1万5,000円相当のポイントが!
現在もらえるマイナポイントは、利用額の25%分、一人上限5,000円相当のポイントですが、6月頃を目安にもらえるポイントが増えます。
ひとつ目はマイナンバーカードを健康保険証として利用する登録をすることです。「マイナポータル」というウェブサイトやアプリから、簡単に登録の手続きができます。これを行うことで6月以降に7,500円相当のポイントがつく予定です。すでに行なっている人も、6月以降に手続きを行うことでポイントがもらえる予定です。
ふたつ目はマイナンバーカードに公金受取口座(公的な給付金を受け取るための預貯金口座)を登録することです。こちらは4月頃から「マイナポータル」で手続きができるようになる予定で、同じく6月以降に手続きを行うことで7,500円相当のポイントがつく予定です。
ポイントの付与方法はまだ明らかになっていませんが、どちらも6月頃からスタート予定。マイナンバーカードをまだ作成していない人は、それまでに検討してみてはいかがでしょうか。既に持っている人もこの時期が近づいたら、情報をチェックしておきましょう。
広がるマイナンバーカードの使い道
マイナンバーカードをまだ持っていない人の中には、「セキュリティが心配」という声もあります。しかし銀行のカードと同じように、マイナンバーだけがわかっても、暗証番号がわからなければ悪用される可能性は低いといえます。
マイナンバーカードのICチップには個人情報が入っておらず、顔写真もついているので、なりすましもできないようになっています。また健康保険証や公金受取口座を登録しても、すべての情報が1か所に管理されているわけではなく、情報は分散して管理されています。
今後、健康保険証や公金受取口座を登録することで、マイナンバーカードの使い道はどんどん増えていくと言われています。例えば健康保険証を登録することで、健康保険証を持ち歩く必要がなくなり、引越しや転職の際も物理的な健康保険証が届くのを待つよりもスピーディに公的保健医療を受けやすくなることが期待されます。
ICチップがついているのでカードリーダーにかざすと病院では非接触で受付が可能。本人が希望すれば、薬剤情報や医療費などの情報もマイナンバーカードで管理ができるのです。
公金受取口座を登録することで、年金や所得税の還付金、2020年の特別定額給付金のような給付金が、スームズに振り込まれるようになるかもしれません。
健康保険証や公金受取口座を登録することに抵抗があるならば、無理にする必要はありませんが、マイナンバー自身は既に全員に振り分けられているため、マイナンバーカードを作ることと作らないことでの差があまりありません。作成には1か月程度かかるため、カードの発行だけはしておくと良いのではないでしょうか。
マイナポイントが気になる方は、ポイント取得の条件である2022年9月末までにマイナンバーカードの申し込みを行っておくのが良いですね。
PROFILE 風呂内亜矢
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。「つみたてNISAの教科書(ナツメ社)」など約20冊の書籍のほか、テレビ、ラジオ、雑誌などのメディアで「お金に関する情報」を発信している。YouTubeチャンネル「FUROUCHI vlog」では日常の記録にお金のTipsを交えた動画を更新。