冬のグルメは美味しいだけでなく、体も温まったり栄養も豊富だったりと嬉しいですよね。


2021年12月18日に放送された『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)では「ひと手間で健康! 冬のグルメの裏ワザ」をテーマに、あるひと手間を加えるだけで栄養効果をアップさせる方法を特集。さっそく見ていきましょう。

すき焼きに“あの野菜”!?

まずご紹介するのは、冬のご馳走“すき焼き”へのひと手間です。ポイントは、すき焼きに入っている牛肉や春菊に多く含まれている「鉄分」。鉄は体内でコラーゲンを合成するのに欠かせない栄養素で、肌の潤いを保ちシミやシワの予防効果があります。しかし鉄には体に吸収されにくいものもあるので、効率的に摂る方法を知っておきましょう。

 

鉄の吸収率をアップさせる食材はズバリ、トマト。トマトには鉄を体に吸収しやすい形に変える働きをもつ“ビタミンC”が多く含まれているため、トマトを摂ることで鉄の吸収が促進されます。またリコピンという抗酸化作用の強い栄養素も含まれており、老化防止や肥満防止にも効果的。

 

さらにトマトの旨味成分であるグルタミン酸により美味しさもアップします。注意点としてビタミンCは熱に弱いので、トマトは食べる5分前に入れてください。

ミカンを“焼く”!?

次に、栄養効果をよりアップさせるミカンの食べ方をご紹介。ミカンに含まれているβ-クリプトキサンチンは血管の若返り効果が期待できる栄養素で、動脈硬化の予防にも効果的です。

 

β-クリプトキサンチンをもっと多く摂れる食べ方は、“焼く”こと。ミカンの皮にはβ-クリプトキサンチンが果肉の約3倍含まれており、焼くことで果肉に浸透してより多く摂ることができます。

 

焼いたミカンを美味しく食べる方法として、イシハラクリニック副院長の石原新菜医師が“ココアホットミカン”を紹介してくれました。まず50℃のぬるま湯に1分ほど浸して汚れを落とし、オーブントースターで10分焼きます。焦げ目がついたら冷まして皮をむき、無糖のココアパウダーをふりかければ完成。カカオポリフェノールが動脈硬化の予防効果をアップさせます。

 

スタジオで同レシピを実食した橋本マナミさんは、「ココアがぶつかると思ったけど、いい具合になじみます」と嬉しそうにコメントしていました。

抗酸化力アップに効果的な「混ぜ混ぜごはん」!

以前放送された『健康カプセル!ゲンキの時間』(TBS系)でも、健康効果をアップさせるレシピを紹介していました。β-カロテンが含まれているブロッコリーを使った、抗酸化力アップにおすすめの「ブロッコリー混ぜ混ぜごはん」を見ていきましょう。

 

まず米2合を洗って炊飯器に入れ、通常の水加減で炊き上げてください。その間にブロッコリー1/2個とベーコン2枚をみじん切りにします。ブロッコリーは茎の部分も皮を取りみじん切りに。ご飯が炊き上がったら塩小さじ1強、こしょう少々、ベーコン、ブロッコリーを入れてフタをして、そのまま2分ほど蒸らします。フタを開けて全体を混ぜたら完成。

 

抗酸化作用があるビタミンCは熱に弱いため、なるべく火を通さないようにしてください。また抗酸化ビタミンのAとEは脂溶性なので、ベーコンなど油分のある食材と一緒に摂ると吸収率がアップしますよ。

 

栄養効果が期待できる食材を摂って、健康的に冬を乗り越えましょう。

文/内田裕子
参照/『主治医が見つかる診療所』公式サイト「年末に知っておきたい健康法SP」https://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/backnumber/index.html?trgt=20211218
『健康カプセル! ゲンキの時間』公式サイト「2月の旬食材」https://hicbc.com/tv/genki/archive/210214/