仕事上やりとりをするために使用しているのはもっぱらPCメールですが、ここのところ、SNSのグループ機能を希望されるパターンも増えてきました。

 

以前はそれが先方の希望とあれば、断る理由もないと思っていました。

 

気づけば私は、プロジェクトごとに複数のSNSグループに参加しており、一度、精神的に完全に疲弊してしまうこととなります。

気軽に入った仕事のSNSグループに追い詰められ…

まず、一日中通知音がすごい。

 

グループ機能の良いところは片手でも打ち込めて簡単に確認ができる気軽さにあると思うのですが、その気軽さゆえに何かを思いついたりしたときに「忘れないうちに」とタイムラインに投稿しがちです。

 

PCメールであればある程度の情報をまとめて資料と一緒に一度で送られてくるはずのものが、バラバラとタイムラインに投下されるのがグループ機能のスタイル。

 

通知は朝から夜中までお構いなしに鳴り響き、スマホが震えるたびに身体がこわばります。それがどうにも辛くなって通知音を切りました。日に数回、SNSを確認するための時間をつくろうと考えたのです。

 

そして数時間後、スマートフォンを確認した私は驚愕しました。

 

未読5000件以上…!

 

なにかのバグかと思った。でもバグじゃなかった。ここからひとつひとつのグループを開き、流れを確認したうえで、必要な情報を拾い上げてまとめる作業が始まる…考えただけで目眩がします。この瞬間、私はSNSとの付き合い方を改める決心をしました。

横峰さん連載イラスト1

すべてのグループから抜けた夜、私は久方ぶりの安眠を貪り、翌朝は通知の件数に怯えることなく、さわやかに目覚めることができました。

 

SNSは便利なことも事実。でもその便利さに頼りすぎると、今回のようなことも起こり得るのです。

 

そのことを肝に命じ、自分も誰かに負担をかけてはいないかどうかを常に自問しながら、ほどほどに付き合っていこうと決めました。

横峰さん連載イラスト2
文・イラスト/横峰沙弥香