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5月~6月に開催されることも多くなった、学校行事の花形のひとつ運動会。運動が苦手な人も得意な人も、クラスやチーム一丸になって盛り上がった経験があるのではないでしょうか。そんな運動会ですが、共働き家庭の増加などによって、昔とくらべて大きく変化しているようです。

 

“時短運動会”が増加中!


5月27日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、いま増えている“時短運動会”が取り上げられました。時短運動会とは、午前中で終わる運動会のこと。増加している理由は、お弁当の準備など保護者の負担を減らすのが目的のひとつ。また、英語教育導入に伴う授業時間の確保なども理由に挙げられるようです。

 

番組内で時短運動会が取り上げられると、落語家の立川志らくさんは反対を表明。「英語教育は国際社会において大事だけど、子どもと一緒に楽しむ運動会の方が大事だと思う」と意見を述べました。

 

また、ダウンタウンの松本人志さんも時短運動会に反対。「運動神経が良くなかったけど、思い出としては決して悪いものでは無かった」「(通常の運動会を)続けられるものなら、お弁当こみで続けてあげてほしい」とコメントしています。

 

これらの意見に賛同する視聴者も多く、SNSなどには「運動会を短くしてほしい理由が“弁当作るの大変”ってなんか違う気がするなぁ」「時短運動会って…。これからの子どもたち、なにが学校の想い出として残るんだ?」「弁当作りが負担とか言うならお弁当屋さん呼んだらいいよ。運動会の主役は子どもなんだから『親の負担が~』とか言うのはおかしいと思う」といった“時短運動会反対派”の意見が。

 

いっぽうで、「時短運動会は個人的にはアリです。昨今、共働きの家庭も増えているし弁当作りみたいな親の負担は少しでも減らしていかないとね」「時短運動会いいじゃん。親にも色々事情あるし、弁当作りたくない人がいてもしょうがない」「時短運動会何がダメなんだろう? うちは今年からだったけどラクだったよ。少ない時間で子どもの競技全部見られてありがたかった」といった“時短運動会賛成派”の意見も多く上がっています。

 

組体操や“順位づけ”も廃止に!


時短が話題になっている運動会ですが、現在は昔と比べて様々な変化が見られるようです。東京・中央区にある小学校の運動会では、徒競走のやり方を見直し。児童数が増えているため、コースを増やして6コースで行って時短しているようです。

 

さらに、コースが増えたことで難しくなりがちなゴールの順位はタブレット端末で判定。判定に迷った際は、録画した動画を巻き戻して順位を決定しています。

 

また、全国には“順位をつけない”運動会も増加中。これは、保護者などから寄せられた「順位をつけられると可哀想」といった意見が理由のようす。ほかにも、安全面からの観点で組体操が廃止されていたり、近所トラブルなどが原因でスタート時のピストルが無くなるといった変化も。

 

賛否の声が上がる現在の運動会事情。子どもたちを取り巻く環境の変化によって、運動会も様々な形に変わっているようです。

 

文/内田裕子