12月に入り、家の中の片づけに取り組む方も多いのではないでしょうか?きれいに整理しようとつい買いがちな収納ケースですが、片づけたあとに「余ってしまった…」ということもしばしばあります。
また、片づけを頑張ろうと買いたしたのはいいけれど、うまく活用できず放置されている収納ケースも…。これではまさに「お金のムダ使い」ですよね。
そこで今回は、収納ケースをムダにしない使いまわし術について、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんに教えてもらいました。
1. まずは家じゅうのケースを集める
家の中のあちこちに散らばっている収納ケース。使っていないものの量を把握するところから始めます。
量が把握できたら、使う前にぜひ拭き掃除をしましょう。物をしまう際も気持ちがいいですし、衛生面を考えても掃除用アルコールなどできれいに拭いておくのがおすすめです。掃除用アルコールを使うと、乾燥が早く時短掃除ができ、収納の見直し時間も早くなります。
量を把握することはもちろんですが、いったん集めることで、余っているものを組み合わせて使えないかという意識が生まれ、新しい使い方を見つけられる機会に。
2. 大きなケースの仕切りに小さなケースを活用
ファイルボックスはそのままでももちろん優秀ですが、余っているならぜひ、大きなケースの仕切りとして使ってみてください。
大きなボックスにそのまま物を入れると、すぐにぐちゃぐちゃになりがちですが、ファイルボックスで仕切ることで、立てたり倒れない収納が簡単に実現でき、使いやすい状態がキープできます。
IKEA「SKUBB」にセリアのファイルボックス
わが家では、IKEAの「SKUBB」にセリアのファイルボックス2つを組み合わせ、コピー用紙の予備、雑誌などを入れて、残りのスペースに100均のドキュメントファイルを置き、取扱説明書を入れています。
重ね置きをしてしまうと何があるかわからなくなるので、上のように立てておくと便利ですよ。
IKEA「DRONA」に無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス」
今は使っていないインテリア小物を保管する場所を設けています。そのまま入れると雑多に見え、何が入っているか見えにくいですが…
ファイルボックスを使うと、中身が一目瞭然。ちなみに、無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス」はスタンダードタイプ、色はホワイトグレー、高さが通常の1/2サイズのものです。
-
3.浅いトレータイプはデッドスペースに最適
玄関収納に生まれがちなデッドスペース。わが家では、つっぱり棒と浅いタイプの収納ケースを使って収納スペースを増やしました。
ここにはハンカチや出かける際に必要なもの、庭で使うもの、掃除に使うものなどが入れられそうです。
どこに置いていいか悩む、使いかけのぞうきんやモップなどは、浅いケースに入れて棚下を定位置にするのもいいですね。やはり汚れを連想させるものは目につきにくい場所に置きたいもの。シールタイプのキャスターを付けておけば、出し入れも便利でサッと使えます。
4.ファイルスタンドは家事の手抜きにひと役
家事でよく使うスチームアイロンなどの生活家電。見た目はおしゃれなので、そのまま出しておいてもいいものの、気になるのがコードの収納です。毎回きれいに束ねるのはなかなか難しいし、時間をかけてもいられませんよね。
そんなときにおすすめなのが、高さのあるファイルスタンド。コードはそのまま適当に入れても、ケースの裏を向ければすっきり。使う頻度が多く、コード収納が面倒な人におすすめです。
5. “シンデレラフィット”はあれこれ試して見つけるもの
一時話題となった収納の“シンデレラフィット”。そのためにわざわざ収納ケースを買いに走った人も多いかもしれませんね。でも、手持ちのものを使っていくうちにピタッとはまる瞬間を見つけたときのほうが、喜びが大きい気がします。
今回見つけた“シンデレラフット”は、IKEAの「SKUBB」上端に、浅めの収納ケースがぴったりだったこと。
浅い収納ケースの持ち手の湾曲部分が「SKUBB」上端にちょうど引っ掛かり、スライドできるので、下部にしまったものも簡単に確認できます。なくしてしまいそうなものやすぐ使いたいものの置き場にぴったり。
…
余っている収納ボックスには、使い道がたくさんあります。まずは1か所に集め、「最近片づかないな…」という場所に使えないか考えてみましょう。こんなふうに使えるんだ、という新しい使い道が見つかり、ムダな買い物も減るはずですよ。
文・写真/瀧本真奈美