今年の夏、1年遅れで開催された東京五輪。コロナ禍の厳しい情勢の中、多くの日本人選手が活躍しました。特にバスケットボール女子の銀メダル獲得は大きな話題に。メダルへと導いたトム・ホーバス監督の指導スタイルも注目されました。
五輪銀メダルへと導いたホーバス監督の魔法の言葉
参加12カ国中で、2番目に平均身長が低かった日本。厳しい条件の中で、圧倒的なチームワークと世界一といわれる練習量で勝利をつかみました。メダルに導いた立役者のホーバス監督は、9月放送の『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)に先生として登場。“選手をその気にさせる4つの魔法の言葉”を教えてくれました。
まず1つ目は「東京オリンピックで金メダルを取る」という言葉。当時アメリカなどの強豪国との実力差が歴然だったため、現実的にかなり厳しい目標です。しかしホーバス監督は、常に「金メダルを取る」とリピート。選手たちも自然とやる気になり、金メダルを目指して過酷な練習に取り組みました。
2つ目はフランス戦でリードを取られている時、ホーバス監督が言った「みんなの顔も良くないよ」という一言。負けていることもあって、選手たちの表情は良くありません。
「相手にエネルギーで絶対に負けない」ことを目標として練習してきたのに、弱気な気持ちが顔に出ていたのです。監督の言葉を受け、選手たちの顔つきは一変。笑顔をみせて積極的なプレーをすることで、見事に逆転しました。
スーパーチームでつかみ取った銀メダル
3つ目は、「これでいいですか? このバスケットは!」というもの。先ほどの監督の言葉によって逆転し、点差を広げて完全に勝利が見えた後半。安心感からなのか、選手たちは失点を繰り返します。
残り時間を考えても負けることはありえませんが、最後まで全力で戦い抜いてほしかったホーバス監督。選手たちに目の前の試合に勝つことよりも、金メダルを取ることがチームの最終目標であることを思い出させました。
最後の言葉は、アメリカ戦後におこなわれた会見での「スーパースター選手じゃない、スーパーチーム」という言葉。確かにアメリカのような強豪国では全員がスーパースター選手ですが、日本はスーパースター選手がいなくてもチームとしては世界一です。選手たちは、監督が一人ひとりをちゃんと見てくれているのだと実感。決勝で敗れたものの、世界に日本のバスケを見せつけました。
気づいてる? 部下のやる気をゼロにするNG行動
モチベーションを上げる言葉もあれば、部下のやる気をそいでしまう言葉も…。YouTuberのマコなり社長は「部下のやる気をゼロにする上司のNG行動」を紹介していました。
部下のやる気に最も影響を与えるのは、上司やリーダーの言動。特にモチベーションを下げる行為は「部下への無関心」なのだそう。マコなり社長は、「仕事ができない部下の放置」と「仕事ができる部下への任せすぎ」の2パターンの無関心を問題視しています。
どんなに忙しくても、部下に100%向き合うのが上司の役目。部下やチームの変化に気づかず、放置していることはありませんか? 上司として、部下にはつねに“コーチング”してあげることが大切。
自分の考えはいったん置いて、謙虚に部下の言葉に耳を傾けることが重要です。最低でも週1回は、15~30分程度の1on1面談の時間を設けましょう。
トム・ホーバス監督の言葉をヒントに、うまく部下と関わっていきたいですね。
文/内田裕子
参照/マコなり社長「【マネジメント】皆平気でやってる! 部下のやる気をゼロにする上司のNG行動第一位はコレ!」https://www.youtube.com/watch?v=BFj5lkbucuQ