コロナ禍で家にいる時間が増えた結果、家事の頻度も増えたという家庭が多いと思います。特に料理など、キッチン仕事は増えがちなのではないでしょうか?
こうなると、あると便利なグッズに頼りたくなるものですが、便利になった反面、置く場所が取られて作業スペースが狭くなり、結局使いにくくなった…なんてことにも。
そこで、片づけ歴35年の整理収納コンサルタント・瀧本真奈美さんにシンク周りをすっきり使いやすくするアイデアを教えていただきました。
1. 洗剤は「出す、出さない」のメリハリを
雑誌やCMなどで洗剤ボトルをシンク周りにずらりと並べている様子を目にしますよね。すぐ手に取れて便利な反面、めったに使わないボトルや、ほとんど中身が入ってないボトルが並んでいる場合も。
たくさん並ぶことで気付きにくくなる「今使わないもの」を見直すことで、シンク周りがグッと広くなります。
たとえば「毎食使うなど頻回に必要なものだけ出す」とルールを決めるのもいいでしょう。1日1回~それ以上使用に間隔があくものは、シンク下でもよさそうです。
並べておくことでボトル自体にも水はねや、食材などの汚れが付着しやすいので、掃除する手間が増えてしまいます。こういったことも意識して、出す出さないのメリハリを考えてみるといいと思います。
2. スポンジは「少数精鋭のみ」で清潔に
食器洗い用、ボトル洗い用、シンク洗い用、焦げつき掃除用など、スポンジもシンクに並びやすいアイテムのひとつ。まずは一体いくつ並んでいるか、あらためて確認してみましょう。
これらがたくさん並ぶことの弊害は、まず不衛生である点。完全に乾いていないスポンジが所狭しと並ぶことで、菌の繁殖を促してしまいます。そしてシンク自体の掃除が難しくなることとで、汚れがたまりやすい場合も。
専用スポンジでないと洗えないわけではない
そこでおすすめしたいのが、まずボトル洗いスポンジなど、食器洗いスポンジで代用ができるものは使わないことです。
わが家ではボトル洗いスポンジはもう長年使用していません。冷水筒などは手が入る広口のものを選んでいます。これなら、食器洗いスポンジで毎回きれいに洗えます。
手が入らない場合も、長さのある菜箸を活用して、食器洗いスポンジで洗ったり、漬け置き洗いにすることでボトル洗い専用のスポンジが不要になります。
ずっと何年も1個のスポンジを使用しています。使い終わったら「tower 蛇口にかけるスポンジホルダー」へ。掃除もラクできれいが続きますよ。
シンク洗いには排水口ネットを
これも何年か続けている習慣ですが、シンク洗いには排水口ネットを使います。ネットに食器洗剤をつけて洗うだけで、普段の汚れは簡単にきれいになります。
洗ったネットを排水口に取り付ければ毎回きれいなスポンジ代わりに。一石何鳥にもなるのでおすすめです。
シンクはいかにマメに洗うかがきれいを保つコツ。溜め込んだ汚れを落とす方が労力を使うので、こまめに洗っています。
頑固汚れにはやっぱり重曹
鍋やフライパンなどの焦げつきには重曹を少し多めに入れた水で漬けこんだ後、普通に洗います。
ひどい場合は、漬けこんだ後に火にかけて温かいうちに洗えばOK。これでほとんどが対応可能なので焦げつき用のスポンジは持っていません。
鍋底、フライパン底の焦げつきには、数か月に1回「忙しママの焦げ洗剤」を使い、パックした後にするりと拭き落としています。こうすることでシンクが汚れてしまうのも防げ、専用スポンジを使わずに済んでいます。
3. 進化した水切りラックを使う
「水切りラックを使うとキッチンが狭くなる」という印象から手放した人も多いかもしれませんね。
私もこれまで、ロールタイプ、布タイプなどいろいろ試してきましたが、毎回たくさんの食器と調理器具を並べるのがめんどうなことと、コロナ禍の今は、すぐに使う食器を毎回拭いてしまうのも億劫になってきました。
そこで最近「シンクに渡せる水切り」を試してみました。鍋ものせられるし、シンクの脇ということもあって、次の食事まで食器を置いておいても気にならなくなりました。
水受けトレイは斜めカットで衛生的。使わない時は移動も簡単なので、シンクを隅々まで洗いたいときも便利です。
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「あると便利」「使うから出しておきたい」とものが増えがちシンク周りですが、清潔第一にしておきたい場所。こまめに掃除ができて、作業もしやすいすっきりシンク周辺となるように、ぜひ見直してみてください。
文・画像提供/瀧本真奈美