クイズ王として知られているタレントの伊沢拓司さん。8月24日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演し、クイズ王誕生に大きくつながる“親の教育術”を語ってくれました。東京大学にも合格している伊沢さんは、どのような指導を受けたのでしょうか?
いきなり銭湯600軒の地図を父に渡され…
両親が共働きだった影響で1人でいる時間が長かったという伊沢さん。1人でいるときはよくビデオを見ていたそうですが、当時を思い返して「ものを知るということの始まりだったような気がします」とコメントしていました。
また両親は毎日が仕事で多忙だったにも関わらず、伊沢さんが興味を持ったものにはしっかりと付き合ってくれたとのこと。たとえば“電車を見るために駅に何時間も座った”“朝イチでビデオを借りに行った”というエピソードを語っています。
特に父親はユニークな性格で、伊沢さんが大学生のときに「これが自分が今まで巡った銭湯600か所の地図だ」と言って地図を渡してきたそう。伊沢さんは旅で得た知識や難読駅名などの情報を教えてくれたと説明し、「子ども扱いしないでいてくれた」「いまの知識とかにつながってる」と当時を振り返っていました。
“クイズ”を職業にしようと思ったキッカケ
他には、勉強に関する教育術も。小学1年生でまだきちんとひらがなを書けなかった頃、母親は無理に書かせようとせず「最初は鏡文字でもいい」「鏡文字を書ける期間は貴重」と指導。クラスの中でひらがなを書けるようになるのが一番遅かったという伊沢さんですが、諦めずにしっかりと向き合ってくれたといいます。
両親のおかげで後に現役で東京大学に合格し、クイズ王としても大活躍。しかし大学院時代には挫折を味わった経験もあったそう。以前から憧れていた大学院での研究者生活は理想と違い、半年ほど進路について思い悩んでいたと言います。
そんなときに“どんな仕事をしようか?”と考え抜いた結果、「クイズ」で食べていくことを決意。クイズを職業にするという前例がないなか、友人と一緒に協力して突き進んだことでクイズ王としての成功につながります。
同番組の視聴者からは「どんなに忙しくても子どもの興味を把握することって本当に大事」「クイズで食べていくっていう発想がすごい…」などの反響が後を絶ちません。
東大卒が幼少期に通っていた習い事って?
伊沢さんのキャリアを振り返りましたが、そもそも東大に合格する人は幼児期にどのような習い事をしている人が多いのでしょうか。
株式会社コペルは、以前“幼少期の教育環境に関するアンケート調査”を実施。東大卒と東大以外卒の回答者に“幼少期はどのような習い事をしていた?(複数回答)”と質問したところ、東大以外卒よりも東大卒の方が大幅に多かった上位5項目が明らかに。
第1位に選ばれたのは「幼児教室(東大卒18.0%、東大以外卒3.5%)」で、次いで「歌(東大卒13.9%、東大以外卒1.2%)」「通信教育(東大卒17.4%、東大以外卒6.6%)」と続きます。
他には東大卒のほうが多かった遊びとして「計算ゲーム(東大卒13.7%、東大以外卒7.0%)」「おままごと(東大卒20.1%、東大以外卒13.7%)」が上位にランクイン。
あくまでも傾向ではありますが、子どもの習い事などを検討するうえで参考になるかもしれません!
伊沢さんの成功を支えた両親の独特な教育術。親として、子どもがより成長するような接し方を心がけたいものですね。
文/内田裕子
参照/株式会社コペル「『幼少期の教育環境』に関する調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000056494.html