子どもが高校生になれば、アルバイトとして働くことも可能に。欲しいものをゲットするためにバイトする人は多いと思います。親は“バイトをするorしない”問題に対してどのように捉えているのでしょうか? 実際にママたちの声をピックアップしていきましょう。

アルバイトは学業に悪影響を与える!?

先日ネット上には、ある女性から「高校生の娘に『カフェでアルバイトをしたい』と相談された」というコメントが。さらに「勉強に影響が出ないならやってもいいと思うけど、そう簡単にはいかない気が…。みなさんなら子どもにバイトさせますか?」と周りに助言を求めていました。

 

彼女の質問を見た人からは様々な反響が。まず目を引いたのが「学業に専念してほしいのでバイトをさせたくない」という主張。

 

たとえば「高校生、大学生のうちは勉強が仕事。学生だからこそ学べることもあるから、バイトするのはもったいない」「相談者の言う通り、勉強や学校生活に影響が出ると思う。せめて大学に受かるまでは勉強に集中してほしいかな」といった意見が目立ちます。

 

バイトに対して“悪影響を及ぼす”と認識している親は多数いるようですね。

社会経験としてバイトするのはアリ?

続いて“バイト推奨派”からの声もチェック。推奨派のほとんどは前向きな意見が多く、「バイトは社会勉強のファーストステップです。社会人になった時、経験がきっと役立つはず」「“働く”ということを早いうちから知っておいた方が今後のためになる」などのコメントが寄せられています。

 

また“お金を稼ぐ”行為にフォーカスを当てた「欲しいものを自分のお金で買う喜びを知ってほしい」「働ける年齢になれば、必要なものは自力で購入するべき」といった主張も。

 

中には、“将来就きたい職種であれば働いてもOK”という意見の人もいるようで、「シェフや料理人になりたいなら、経験を積むために飲食店でのバイトをすすめる」「美容師志望の娘にアシスタントのバイトを紹介した」などの声も見られます。

 

もちろん推奨派のほとんどは“勉強に影響が出ないこと”を前提にしている模様。勉強とバイトのかけ持ちは大変そうですが、子どものためになるのなら後押しするのもアリですね。

アルバイトをしている大学生が減少傾向に…

様々な声に注目してきましたが、そもそも大学生でアルバイトをおこなっている人はどのくらいいるのでしょうか?

 

株式会社マイナビは、以前“2021年 大学生のアルバイト実態調査”の結果を公開。“大学生のアルバイト就業状況”を見ていくと、バイトを実施している人は全体で62.9%でした。ちなみに2020年度の結果(71.8%)と比べた場合、8.9ポイントも減少していることに。

 

続いて非就業大学生に“バイトをしない理由”を質問すると、最も多かった回答は「なんとなく働きたくない(27.5%)」。2位以降は「プライベート(習い事・趣味・社会活動など)を大事にしたい(22.4%)」「学校生活(学業・部活など)との両立が難しい(17.7%)」と続きました。

 

判断に悩む親が意外と多い“子どもにバイトさせるか”問題。わが子の性格や将来の希望を見据えて結論を出したいものです。

文/牧野聡子
参照/株式会社マイナビ「2021年 大学生のアルバイト実態調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001420.000002955.html