みなさんは、外出の際に日焼け予防をおこなっていますか? 多くの人は日焼け止めクリームなどを塗って対応していると思いますが、正しい手順で塗らないと効果が薄れる場合も。今回は7月放送の『あさイチ』(NHK)で放送された“日焼け対策”に注目しましょう。

日焼けした時に水で冷やすのはNG!?

同番組には皮膚科医の吉木伸子先生が登場し、“日焼けした肌の正しい冷やし方”を教えてくれました。吉木先生によると、日焼けした時に水をかけて冷やすのはNG。そもそも日焼けした肌は紫外線によって水分が奪われた状態ですが、細胞の中には水分を保つ「天然保湿因子」と呼ばれる成分があります。

 

しかし水をかけることによって天然保湿因子が流れ出てしまうため、より乾燥した状態に。日焼けした箇所を冷やしたい際は、「ラップを巻いたおしぼり」を使用するのがおすすめです。ちなみに吉木先生は“低刺激のローション”で保湿することを推奨していました。

 

日焼け後に水で濡らす行為をやってしまう人は多いようで、「今まで冷たい水で冷やしてた… 間違った認識って怖いね」などのコメントが相次いでいます。中には「冷却シートを貼ってた」という声もありましたが、実はNG行為のひとつ。はがす時に角層もはがれてしまい、より肌を傷つけることもあるので注意しましょう。

塗った後に15分ほど放置することがポイント

続いて“日焼け止めを塗る際の適切な量(顔の場合)”に注目します。日焼け止めはたくさん塗らないと効果が期待できないようで、吉木先生は「顔全体で500円玉くらいの量が必要」と説明。使用する量が定まっていない人は、ぜひ参考にしてみて。

 

次に気になるのは“日焼け止めの正しい塗り方”ですが、ポイントは“ムラなく均一に塗ること”。またコツとして「ケーキにクリームを塗るようにきめ細かくのせていく」とコメントしていました。塗った後は15分ほど時間をおき、日焼け止めをしっかり浸透させるのも大切なステップです。

 

実はパウダーファンデーションを塗る行為も日焼け対策に。パウダーファンデーションに含まれる酸化チタンと酸化亜鉛は、“紫外線を跳ね返す”という効果を発揮。日焼け止めと同じく顔全体にムラなく塗ればOKです。

紫外線から体を守る“理想的な服装”って?

日焼け対策にスポットを当てましたが、紫外線から体を守りたい時はどのような服装を心がければいいのでしょうか。7月放送の『きょうの健康』(NHK)では“紫外線完全防備ファッション”が紹介されていました。

 

まず紫外線対策に必要なアイテムとして登場したのが「日除けの帽子」。顔を覆うようなつばが広いタイプの帽子を被るのがおすすめのようです。上半身の服は、長袖&襟のついた服で織り目がしっかりした生地のものを選びましょう。また手の甲は特に日焼けしやすいので、手袋も装着した方が理想的です。

 

紫外線対策で最も効果的なのが「日傘」。番組では、できるだけ大きい傘で生地がしっかりしたアイテムの購入をすすめていました。ちなみに紫外線対策の定番グッズ「サングラス」はレンズの色が濃すぎるものはNG。視界が暗くなると瞳孔が開くため、サングラスのすき間から入る紫外線をより多く受けてしまいます。

 

知っているようで意外と知らない“正しい日焼け対策”。より効果的な予防を実施するためにも、今回紹介した対処法をぜひマスターしてみてください。

文/牧野聡子