子どもがまだ幼い場合、抱っこやおんぶをせがんでくることってありますよね。多少の甘えであれば問題ないのですが、おねだりの頻度が多いと疲れてしまうのも事実…。先日ネット上では、「抱っこやおんぶを頻繁にせがんでくる子ども」について様々な意見が寄せられていました。

つい言うことを聞いてしまう…

3歳児の子育てに奮闘中のママは、子どもを抱っこしたりおんぶする頻度が多いため苦労している様子。買い物中はもちろん、家から駐車場までのわずかな距離ですら「ママ抱っこして~」と必ずせがんでくるそうです。

 

“子どもの甘えは今だけ”と思いながら毎回お願いを聞き入れていたものの、「最近そのせいで足腰が痛くなってきた…」と告白。そこで世の母親たちに向けて、「皆さんは子どもが甘えてきたときに、毎回抱っこやおんぶをしていますか?」と質問を投げかけています。

 

それに対する答えを見ていくと、「頻度が多いと大変だけど、まだ小さい子なら近距離でも抱っこしてあげるかな」「断るとその場から動こうとしないし、ずっと駄々をこね始めるからつい言うことを聞いてしまう」などの声が上がっていました。

おんぶや抱っこのしすぎに注意!?

毎回子どものお願いを聞き入れてしまう親がいる一方で、「甘やかしすぎるのも良くないし、適度な頻度にとどめてます」「体がつらいときは『疲れてる』って正直に伝えて断るよ」といった声も。

 

中には「ママ友がおんぶや抱っこのしすぎでギックリ腰になったから、無理だけはしないように気をつけてる」という声も見られるため、自分自身の体を労わることも必要そうです。

 

とはいえおんぶや抱っこを断ると、駄々をこねたりその場に座り込んでしまうケースもありますよね。

 

そこで“抱っこ魔やおんぶ魔への対処法”として、「私の場合は『白い線から落ちないように歩こう』と言って、遊び感覚で子どもを歩かせてたよ」「拒否するんじゃなく、『抱っこして10数えるから、その後は自分で歩いてみようね』って優しく促してあげるのがおすすめ」などのコメントが寄せられていました。

“第3の手”で空気を変える!?

以前放送された『すくすく子育て』(NHK)でも、とあるママからの“子どもにせがまれると抱っこしてしまう”というお悩みを特集。乳幼児教育学を専門とする大豆生田啓友さんがアドバイスをおくっていたので、さっそく紹介していきましょう。

 

子どもの「抱っこ(おんぶ)して」という甘えを全部受け入れるべきかどうかは悩ましいところですが、大豆生田さんは“第3の手”を考えることを提案。

 

例えば「抱っこじゃなくて、走っていってみよう!」など、子どもが目先を変えられるようにちょっと空気を変えてあげることが大切だと言います。抱っこするでもなく抱っこしないわけでもない“第3の手”を出せば、「子どもは意外と自分の気持ちを切り替えられる」と説明していました。

 

ちなみに「抱っこやおんぶを全然しないと子どもから嫌われるんじゃないか…」と不安に感じてしまう親もいるかもしれませんが、認定こども園の副園長・若盛清美さんは「抱っこだけではなく、ときどきぎゅっと抱きしめてあげてください」とコメント。抱きしめることで、子どもは親からの愛情を感じられるそうです。

 

“抱っこやおんぶを頻繁にせがんでくる子ども”に頭を抱えている人は、今回取り上げた意見を参考にしてみてはいかがでしょうか?

文/牧野聡子
参照/『すくすく子育て』公式サイト「甘えと甘やかし、どう違う?」https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2017/707.html