新型コロナウイルスの影響により激動の一年となった昨年、
社会全体で最もフォーカスされているキーワードといえば「サスティナブル(=持続可能な)」。化粧品業界でも、パッケージや使う原料を環境に負荷をかけないものに変えたり、ジェンダーレスを意識するなど、社会的に持続可能な取り組みを行うムーブメントが起きています。

 

そんな背景を踏まえ、今注目のブランドとその取り組みについてご紹介します。

 

今回取り上げるのは、ウェルネスビューティーケアブランド「sunao」。年齢やジェンダーを超越し、使用後の環境への影響も考え抜かれたサスティナブルなものづくりに注目しました。

肌に心に身体に文字通り「sunao」になれるコスメ!? 

「肌に体に心に素直な“ウェルネスビューティーケアブランド”」として、2020年夏にローンチされた「sunao」。

 

コンセプトとしては、肌と心と身体を素直に、質の良い自然素材を丹念に探し求める「natural」、肌や体のケア効果を化学的・論理的に考える「logical」という2つの軸を挙げています。

 

納得のいく原料を使用するために、大学などの研究機関を通じて肌への効果を徹底的に追求。肌へ最も効果のある処方に仕上げ、肌への安全性を確保したうえで製品化しています。

安心・シンプル・ボーダレス…モットーはまさにサスティナブル!

ブランドとして大切にしているモットーが3つ。

 

1つ目は「安心・安全」。毎日肌に触れるものだからこそ安全性に特に配慮したものづくりをポリシーにしています。

 

2つ目は「シンプルで自由」。あくまでも日常に溶け込みやすいものであること…例えば、1つの製品に複数の効果があったり、さまざまな使い方ができるといった“自由度”があること。少ないアイテムで自分と向き合う時間をつくる…そんな持続可能なスキンケアを目指しています。

 

3つ目は「ボーダレスで柔軟」。年齢や差別、肌質、季節、そして人種問わず使うことができること。子どもと一緒に、パートナーと一緒に。ジェンダーレスに。いつでも、誰でも、シンプルに、気持ちよく使うプロダクトを幅広く揃えています。

自然の恵みがぎゅっと!ボディをしっとりすべすべ肌に

「sunao」ブランドのキー成分であり、全ての製品に配合しているのが、アマドコロエキス。ユリ科の多年草で、漢方や民間薬としても用いられている国産無農薬の植物です。
アマドコロの葉

粘質の強い多糖類を含み、保湿、美肌、エイジングケアとして効果が期待できるほか、シミ、そばかすに働きかけると言われています。

 

そのほか、カニナバラ果実エキス、キュウリ果実エキス、セイヨウサンザシ果実エキス、セージ葉エキス、ヒルベリー葉エキス、ラベンダー花エキス、ローズマリーエキスの7種類のオーガニック植物エキスを配合。保湿、保水、抗酸化や抗炎症など、さまざまな効果が期待できる自然の恵みが詰まっています。

 

身体の中からと外から同時にサポートし、ライフスタイルに溶け込むプロダクトは、スキンケアやボディケア、ヘアケア、インナーケアと幅広くラインナップ。今回はその中から、ボディケアをご紹介します。

sunao
(右)クロフットスクラブ 250g 4180円 (左)ハンドケアクリーム 50g 3080円(すべて税込み) 

クロフットスクラブは、天然成分マンナンスクラブが、肌に負担なく古い角質を除去。紀州の備長炭、沖縄産海ソルトを配合し、不純物のないすべすべの肌に整えるクレンジングマッサージスクラブです。 

クロフットスクラブ

マッサージすることで、老廃物を排出し、むくみもスッキリ!

 

マヌカハニーとシアバターを配合したハンドクリームは、みずみずしい感触で指先からボディまでしっかり包み込んで保湿。6種類のオリジナルアロマブレンドが心地よく、ハンドやボディだけでなく、髪にも使えます。 

サスティナブルな処方は原料選びからスタート

“ウェルネスビューティーケア”を掲げている「sunao」。歴史によって効果が証明され、安心して使い続けられる素材を、実際に足を運び、生産者の話に耳を傾けて、じっくりと厳選した素材だけを厳選して使っています。

紀州備長炭

シャンプーやクレジングを洗い流すと、その成分が川や海の環境に影響を与えることはよく知られていますよね。「sunao」の製品は自然環境に配慮し、紀州備長炭や沖縄産海シルト(泥)石けんなど、生分解性の高い洗浄成分を使用。炭には有害物質や汚れを吸着する性質があり、浄水フィルターにも使われているそう。

 

環境に配慮しつつ、不必要な原料はできる限り省き、肌が必要とするものだけを選び抜く。検証しながら、しっかりと効果・効能のある成分をシンプルにプロダクトに反映していく。暮らしに寄り添い、ずっと使い続けられるものを作りたいという思いが、1つひとつのプロダクトに込められているのです。

取材・文/久保直子 撮影(静物)/清永 洋