日本の中でトップクラスの大学といえば「東京大学」ですよね。6月放送の『日曜日の初耳学』(TBS系)には、16歳で東大に合格したという異例の経歴を持つカリスさんが登場。韓国出身のカリスさんが当時おこなっていた“勉強法”を語ってくれました。

16歳で東大に合格した経緯って?

そもそも大学に入学する年齢は18歳が一般的な中、なぜカリスさんは“16歳”で東大に合格できたのでしょうか?

 

番組内で、「大検を韓国で受けて16歳で東大受験して合格」とコメントしたカリスさん。当時、韓国には「日韓共同理工系学部留学生事業」という試験があり、16歳だったカリスさんは上位5名のみの“東大入学枠”に選出されたといいます。

 

ちなみに、日本のドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)に大きな影響を受けたため、東大に行きたくなったとも説明しています。

 

韓国出身のカリスさんですが、インタビュアーの林修さんと流暢な日本語で会話。林さんが「日本語はどうやって習得された?」とたずねたところ、カリスさんからは「特に勉強したことは一切ない」「日本語で書かれた本を3、4000冊読みました」という返答が。

 

相当な量の日本語で書かれた本を読んできたカリスさんに、元東大生の林さんも驚いている様子でした。

日本人は勉強が“作業化”しがち?

続いて注目するのは勉強法。授業を受ける時は先生が黒板などに書いた内容をノートに書き写す人は多いと思いますが、カリスさんの場合は書き写す行為を一切しなかったそう。「書くこと自体時間の無駄」とも指摘しています。

 

例えば英単語を覚える際には、カリスさんは音読をくり返してマスター。書いて覚える行為に対して「(その時間があれば)5回音読できる」「5倍コスパの悪いことをやってるだけ」とコメントしていました。

 

他には「逆算的勉強法」も紹介。逆算的勉強法とは“現在の実力”を“受験合格”に到達させるため、必要な勉強だけを取り入れるという方法です。

 

カリスさんは、“勉強と作業は違う”“ほとんどの受験生は作業ばかりで勉強した気になっている”と勉強の取り組み方に対する持論を展開。時間を無駄にしないためにも、必要な勉強だけに特化して実践することが大切と言えるかもしれません。

子どもの勉強法に不安を感じている親は約7割

作業化を防ぐことを推奨していた“カリスさんの勉強論”。自分の息子や娘には効果的な勉強法を取り入れてほしいものですが、多くの親は子どもの勉強方法に対してどのように思っているのでしょうか?

 

株式会社イー・ラーニング研究所は、以前“子どもの勉強法ならびに勉強外での学びに関する調査(イー・ラーニング研究所調べ)”を実施。回答者に「子どもの勉強法について不安はありますか」とたずねたところ、約7割の人が「はい」と答えています。

 

さらに“不安に感じていること”を聞くと、「効果を出せているのか」「楽しくできているか」(どちらも91票)などの回答が。「効果」や「モチベーション」に対して不安を募らせる親が目立ちました。

 

他にも「どのような勉強法がいいと思いますか?」と質問。最も多かった回答は「苦手なところにフォーカスする(152票)」で、2位の「同じ問題を繰り返しやる(69票)」と大差をつける結果になっています。

 

家庭によって勉強の方針は様々。「勉強の質を高めたい」と思っている人は、カリスさんの考え方を参考にしてみてはいかがでしょうか?

文/河井奈津
参照/株式会社イー・ラーニング研究所「子どもの勉強法ならびに勉強外での学びに関する調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000013831.html