まさかインスタで投資力が上がるなんて!

 

インスタといえば、多くの人が素敵なディナーや楽しい旅行、子どもやペットとの思い出や何げないしぐさをとり上げるケースがほとんど。しかし、インスタから投資のノウハウを得たり、モチベーションアップにつなげた女性がいます。いったい、どうやって?

優待で有名な桐谷さんがきっかけで投資に興味を

投資は自分には関係のないものだと考えていた、りさぱんさん。資産が減るリスクが怖くて、お金は貯金するのが一番だと思っていました。投資に関心を抱いたきっかけは、テレビや雑誌で知った、株主優待生活で有名な桐谷さんです。

 

「株主優待品がもらえるのがいいなと思い、投資を始めました。勉強するうちに、高い配当金がもらえる高配当株も購入するように。どちらも比較的安全といわれる日本株のみ買っていました。資産が減るのが怖くて、当初は高配当株でお小遣い程度に増えたらいいなくらいの感覚でした」

 

ところが、企業の都合での優待の改悪・廃止、配当金の減配・廃止は日常茶飯事。それにともなう株価急落を何度か経験しました。

 

「こんなに株価が下がるなら、優待や配当金目当ての投資ではなく、資産を増やす方向に転換しようと。そこで見つけたのが投資信託です」

 

株主優待や高配当株は趣味程度にとどめ、基本的には長期間投資してリターンを得ることを目的にしました。投資信託やETF投資の積み立てをメインに据えていきます。

本や日経新聞で情報収集したり、YouTubeで配信されている動画リベラルアーツ大学を見たりして、少しずつ知識を深めていきます。なかでも、SNSの存在は大きかったといいます。

まさかインスタで投資仲間ができるなんて!

投資の知識を深めるうえで、とても役に立ったのがインスタグラムです。インスタを通じてたくさんの投資友達ができました。

 

「以前から書いていたブログは、一方的な情報発信で終わりがち。でも、インスタは気になる投稿へいいねができます。コメントもしやすく、気軽にコミュニケーションがとれるのが魅力でした」

 

インスタで投資に関する投稿をしている人たちは、貯金や資産運用が上手な人が多い印象があるそうです。楽しみながらお金を増やし、充実した生活を送っているのが伝わるため、りさぱんさん自身も前向きな気持ちになるといいます。

 

「投資成績を公開している人が多いので、次に購入する銘柄を選ぶ際の参考にしています。子どもがいる家庭にオススメの株式優待を知るなど、インスタを通じて得る情報が増えました」

 

投資だけでなく、家計管理についても学びました。たとえば、特別費の管理方法はインスタから得た知識です。

 

「毎月のやりくり費とは別に、年間50万円の特別費を設定しました。家電の買い替えや、子どもの進級準備などの臨時支出はここから出しています。急な出費があっても慌てずにすんでいます」

2016年に結婚して以来、総資産は2300万円に!

投資を始めてお金の意識が高まったおかげで、34歳にして総資産2300万円を達成しました。とはいえ、基本的に投資は放ったらかし。家計もざっくり管理がモットーです。

 

「以前は朝食を抜いて食費を減らすなど、ムリな節約をしたこともありました。でも、負担を感じると続かないんですよね。だから今は、時間も手間もかけていません。投資は通勤の合間に115分くらい。家計も半年に1回、固定費を確認する程度です」

 

固定費も見直しをしました。電気は楽天でんきに乗り換え、保険も個人年金保険も解約することに。

 

「楽天でんきは、以前の電力会社と比べ、毎月の支払額はそれほど変わりません。でも、支払いに期間限定の楽天ポイントを使えるなど、メリットが多いです。保険も以前は月8万円も支払っていましたが、不要なものは解約し、その分投資に回しています」

 

 “損切しない投資スタイルで、じっくり資産を増やしていく

試行錯誤の末、自分なりの投資のルールも確立。株価が下がった場合、通常のセオリーでは早めに売って損切りするものです。でも、りさぱんさんは株価が下がっても、配当金や株主優待が継続されていれば、保有を続けているそう。

 

「これまでこの株はもうダメだと思って売ったとたん、株価が上がる経験を何度もしています。企業が不祥事を起こさない限り、損切りはしないと決めました」

 

りさぱんさんのモットーは長期投資。短期で利益を出すことは目的にしていません。だから、今、株価が下がっても、数十年後に儲けが出ていればOKと考えています。

 

「もちろん、株価が下がると気が気でなくなります。でも、未来のことは誰にもわかりません。含み損が出ても、その分は会社でちゃんと稼ごうとヤル気につなげています(笑)」

9000万円貯めて早期リタイアが目標

現在は月に30万円を投資信託で積み立てています。こんなに多いのは、これまで貯めてきた現金や預金も金融商品にしているためです。

 

「子どもが3歳の今が、我が家にとって一番の貯めどきだと思っています。保育無償化対象だから、教育費がほとんどかからないし、資金があるときに、しっかり積み立てようと考えています」

 

投資に力を入れるのには、大きな目標があるからです。りさぱんさんご夫婦は、60歳までに夫婦で会社を退職し、FIRE(早期リタイア)を目指しています。そのために、長期投資で資産を増やし、9000万円貯めようとしているそう。

 

「この先の人生を考えたとき、やっぱり仕事だけで終わるのは嫌だなと。今からじっくり資産を増やして、のんびりと自由を楽しめたらいいなと思っています。せっかくだったら私一人でなく、夫もリタイアして、ゆったりした時間を一緒に過ごしたいですね」

りさぱんさん(インスタグラム https://www.instagram.com/risapan_money/)
※上記は、りさぱんさん個人の経験談・感想であり、投資による利益を保証するものではありません。

文/齋田多恵