ベビーカーを押す人

小さな子どもとの外出には“ベビーカー”が必須。しかし、電車やバスなどの交通機関を利用するときは、気をつかうこともたくさんありますよね。ベビーカーを使用する人もしない人も快適に過ごすためには、一体どうしたら良いのでしょうか。

ベビーカーを持つ人も持たない人も配慮が必要?


先日、Twitterに寄せられた“ベビーカー”に関する投稿がネット上で話題になりました。とりあげられたのは、東武東上線の電車内で表示された注意喚起。「駅や車内でベビーカーをご利用になるお客さまは周りのお客さまに配慮し、十分ご注意ください」と表示されたディスプレイの写真と共に、投稿者は「子連れで移動する人に配慮するのは周りの人であるべきでしょ」などと声を上げたそうです。

 

この投稿に対し、ネット上ではさまざまな意見が。賛同派からは、「これだからこの国は子育てしにくいんだ」「だだでさえ神経すり減らしながら移動してるのに、余計電車に乗りづらくなる」などママの気持ちをくんだ意見が続出しています。

 

いっぽうで「リュックを持ってる人が周りの人に配慮するのと同じ」「配慮されて当然、みたいな態度がおかしい」との声も。「車輪が当たって痛かったときにごめんの一言もなかったことがあるから、それくらいは気をつけて欲しい」といった実体験にもとづく意見も見られました。

 

多く寄せられたのは、「ベビーカーを持つ人は邪魔にならないよう配慮して、周りはスペースを開けたりとお互いの気遣いが必要」「お互い声をかけ合って配慮できるなら何も問題にならない」という意見。みんなが互いに配慮できれば、誰もが気持ちよく電車を使えるようになるかもしれませんね。

ベビーカーマークがある場所ではたたまなくていい!?


国土交通省はベビーカー使用者への周りの理解を進めるため、平成26年に「ベビーカーマーク」を制定しました。ベビーカーを折りたたまずに使用できることを意味しており、電車やバス、エレベーターなどに貼付。ベビーカーを押す大人を横から見た様子が描かれており、青色をベースとしたシンプルなデザインが特徴です。

 

国土交通省のホームページ内では、ベビーカーを使用している人には「周囲の方との接触や通行の妨げなど、ベビーカーの操作に気をつけましょう」「困っているときは遠慮せずに手助けをお願いしてみましょう」と呼びかけ。周囲の人には「ベビーカー使用者には、温かい気持ちを持って接し、見守りましょう」「エレベーターがない場所での上り下りなど、手助けを申し出てみましょう」と喚起しています。

 

ベビーカーマークに対し、ネット上では「もっと認知されたらお互い気持ちよく使えそう」「トラブルも減りそうだからいいね」など好評の声が続出。ママからは「荷物で両手がふさがっててベビーカーをたためないこともあったから助かる」「抱っこだと周りの人に子どもの足が当たっちゃうこともあるから、ベビーカーの方が安心できる」といった声が見られました。

 

まだまだベビーカーマークの認知度は低いのが現実。周りに知らないママがいたら、ぜひ教えてあげてくださいね。

 

文/河井奈津