毎日料理を作っていると、時には失敗することもあるはず。そんな時のために、ミスをリカバリーできるワザがあればぜひ知りたいですよね。そこで今回は6月放送の『ZIP!』(日本テレビ系)で紹介された、“料理の失敗レスキュー術”に注目しましょう。
かたいご飯を柔らかくする裏ワザ
同番組には料理研究家の今別府靖子さんが登場し、炊いたご飯がかたくなってしまった時に使える裏ワザを披露してくれました。
今別府さんいわく、用意するアイテムは料理酒だけでOK。お米1合に対して料理酒大さじ1/2を炊飯器に入れたら、かき混ぜて10~15分ほど保温で蒸らせば米が柔らかくなるそう。料理酒は保水性を高める効果があるため、蒸らすことで米に水分が染みこみやすくなります。
反対に炊き上がりが柔らかすぎた場合は、どう対処すればいいのでしょうか? 番組の説明によると、まずお茶椀1杯分のご飯を平たい耐熱皿に薄く均等に広げます。続いてラップをかけずに500Wの電子レンジで2分加熱したら、余分な水分が飛んで程よいかたさに。炊飯に失敗した時は、ぜひ試してみたいテクニックですね。
しゃばしゃばカレーがトロトロに!?
今別府さんの他には、“科学する料理研究家”と呼ばれているさわけんさんも登場。水っぽくなってしまった“しゃばしゃばカレー”のレスキュー術を解説してくれました。
リカバリー方法を見ていくと、まず2~3人前に対して1個のじゃがいもをおろし金ですりおろしていきます。じゃがいもから出た水分と一緒にルウに投入し、混ぜながら加熱。でんぷんを含むじゃがいもを水と合わせて温めれば、粘りけが出てくるそうです。おろしたじゃがいもの水分にもでんぷんが詰まっているので、処分せずにしっかり加えてください。
後は5分ほど煮込めばレスキュー完了。同テクニックを使ったカレーを食べたリポーターの岡田ロビン翔子さんは、「とろみがあってめちゃくちゃおいしい」と大絶賛していました。ネット上でも「しゃばしゃばカレーがトロトロになった…」「失敗しても安心」などの声が後を絶ちません。
カレー作りで失敗しないためのポイント!
事前に知っておけば、失敗しても手軽にリカバリーできる“レスキュー術”。しかし料理を作った際に失敗しないことが理想ですよね。
そこで、ここからはエスビー食品株式会社の公式サイトに掲載されている「失敗しないカレー作りのポイント」をおさらいしましょう。
しゃばしゃばカレーになる大きな原因は、水分量のミス。新玉ねぎや冷凍野菜、シーフード、牛乳を使う工程がある場合、水の量を1割ほど減らすのが得策です。
またルウを溶かす際は、1度火を止めるのがベター。温めたままルウを入れると溶けにくくなるので、火を止めた後にルウを加えてください。後はルウが溶けたタイミングで、約5分弱火で加熱して“とろみ”が出ればできあがり。
ご飯やカレーの準備中に“うっかりミス”を起こしてしまった時は、ぜひプロ直伝のテクニックをフル活用してみてください。
文/河井奈津
参照/「エスビー食品株式会社」公式サイト「失敗しないカレー作りのポイント」https://www.sbfoods.co.jp/sbsoken/qa/sub/curry01.html