2018年にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚した、たんぽぽ・白鳥久美子さん。今年の夏に第一子の出産を控えており、ブログでマタニティライフを綴っています。
最近では夫婦のYouTubeチャンネルを開設し、夫・チェリーさんとの時間も増えているそう。一体どんな夫婦関係なのでしょうか?
「この人なら寝たきりになった私のオムツを替えてくれる」
── 結婚前、白鳥さんが「お金のことは心配せず、私について来い」と言いきったと伺いました。そんな決意を固めるくらい、チェリーさんのどんなところが好きなのか気になります!
白鳥さん:もうね、バカなんですよ。そしてやさしいんです。結婚前、チェリーさんは年配の方の家にずっと居候させてもらっていて。その方が病気で亡くなってしまったのですが、身寄りのない方だったので、チェリーさんがひとりで看護や看取りをしていました。
ちょっと抜けているけど、そういう愛情深いところがあって。この人だったらいつか私が寝たきりになってもオムツ替えてくれるなと思って、そんなところに惹かれましたね。
── 昨年、白鳥さんが新型コロナウイルスに感染した際も、チェリーさんがすべてのお世話をしてくれたそうですね。
白鳥さん:陽性が判明したとき、最初はお互いパニック状態になったんですけど、その後は「大丈夫!俺が全部やる!」と言ってくれて。当時、仕事面であちこちに迷惑をかけてしまい落ち込んだのですが、精神的なフォローもしてくれて、チェリーさんって意外とちゃんとしているんだなって発見が(笑) 。
炊事や洗濯などの家事も全部やってくれたんです。できない人だと思っていたので、それまで「私がやらなきゃ」と思って頑張っていたけど、任せてもいいのかな?と思えるようになって。信頼できるようになったというか、夫婦の関係がガラッと変わりました。
ずっと「ひとりで生きていける」と思っていたけれど
── 以前の白鳥さんのように、「夫にもっと家事をやってほしいけれど諦めざるを得ない」という状況でひとりで頑張っている人は、世の中にも多そうです。
白鳥さん:じつは私、それまで自分はひとりでも生きていけると思っていたんです。でも、コロナに感染してひとりでは生きていけないんだな、と。人に頼ることは悪いことじゃないし、むしろ支え合っていけるいい関係が築けることはありがたいなと思いました。
チェリーさんだけでなく、友人や女芸人仲間もすごく助けてくれて。ひとりで生きていける力を持たなくては、とずっと考えていたけれど、これからは誰かにちょっと甘える能力も身につけていいのかなと思えるようになりました。
── コロナ禍で夫婦関係が強まったようですね。ふだんの家事分担はどうですか?
白鳥さん:私自身、家のことをするのがわりと好きなので、夫婦の家事分担は半分ずつぐらいです。チェリーさんは週に2~3回はごはんをつくってくれたり、掃除や洗濯は必要になったら勝手にやってくれたり…という感じですね。
以前はそこまで積極的には家事をやってくれなかったんですよ。「手伝うよ?」とか「夕飯つくる?」とか言うんですけど、あれ、腹立ちません?「思ってるならやってよ!」みたいな(笑)。それにずっと不満があったのですが、最近は率先してやってくれるようになったのでとても助かっています。
いろんな人からツッコまれながら子育てしたい
── 夫婦とっても仲が良さそうで羨ましいです。仲良く過ごす秘けつはありますか?
白鳥さん:私がイライラしたことを一方的にバーッてぶちまけることはありますが、喧嘩はしないんですよね。あとは、お互い不満に感じていることは伝えるようにしています。
最後は笑っちゃえばOK!ってルールにしているので、どれだけ意見が食い違っても、ボケてツッコんで、笑いになったら終わり!っていう(笑)。そこは一応決めていることかな。
── さすが芸人夫婦ですね(笑)。同業だからこそ、もめる原因になることはないでしょうか?
白鳥さん:家の中で「ネタを見てくれ」って言われてネタ見せが始まってしまうと、私も辛口で指摘しちゃうから、付き合っていた頃はよく喧嘩になっていました。だから、そこはちゃんと分けようと思って。「あなたのネタはあなたでやってください、私は川村さんとやるから」と線引きしています。
面白かったときは「面白かった」とだけ伝えて、ダメ出しをするのはやめました。チェリーさんがスベっている姿を見ると、いたたまれない気持ちになりますけど(笑)。
── 最近、夫婦でYouTubeチャンネルを始められたんですね。
白鳥さん:はい。チェリーさんは子どもの性別をまだ知りたくないとずっと言っていて、どこかサプライズのタイミングで発表したいと思っていたので、YouTubeの第一回目の配信で報告しました。女の子の子育てのイメージがまったく想像できなかったらしく、慌てふためいていましたね(笑)。
夫婦チャンネルでは、生活のことや、これから出産に向けてのことなどを投稿していけたらいいなと思っています。子育てのことが本当にわからないことだらけなので、「皆さん、これで合ってます?」みたいな感じで。
そこに「それ間違ってますよ!」とか「こうしたほうがいいですよ!」とか、いろんな人にコメントをいただいて、みんなに子育てを教えてもらうような場所にできたらなと。子育てが終わったベテランママさんとかにもコメントいただきたいです。「間違ってんぞ!白鳥さん!!」みたいに(笑)。
「チェリーさんはクルミ割り。私は出産。今はそれが本分」
── 出産を控えて、チェリーさんも父親になる準備を始めていますか?
白鳥さん:頑張るぞとは思っているみたいで、ポコちゃん人形を買ってきて、それでひとりでシミュレーションしています。生まれてくる子どものために人形を買ってきたのかなと思ったら、まさかの自分のためで(笑)。お父さん教室にも通ったりしていますよ。
ちょうど出産予定日の頃、チェリーさんはフランスの番組から出演オファーをいただいているんです。本人としては「妊娠中の妻を置いて、このご時世に海外まで行くのはどうなんだ」という葛藤があるみたいで、相当悩んでいましたけど。
── アメリカの人気オーディション番組『アメリカズ・ゴッド・タレント』にも出演されて、特技の「クルミをお尻で潰す」の世界記録に挑戦されていましたよね。出産を控える妻としての本音は?
白鳥さん:『アメリカズ・ゴッド・タレント』は数年前からオファーがあったらしく、行ける機会をずっと探りながらの状態だったので、行きたいなら行きなさいと。
やっぱりこの仕事、いつチャンスがくるかわからないし、タイミングも自分で選べなかったりするので、来るもの拒まずでいったほうがいいんじゃないかなということで。頑張ってもらいたいです。
チェリーさんはクルミ割り、私は出産。お互いどんな結果を出すかわからないですけど、同時に進行するって形になりそうです(笑)。
── 戦友のような夫婦関係ですね。お子さんが生まれたら、どんな家庭にしたいですか?
白鳥さん:芸人の両親のもとに生まれてくるので、いやなことも笑い飛ばせるような子に育ってほしいし、笑っていられる家族になれたら。でも、果たして親の芸で笑ってくれるのかどうか…。シビアな目で見てくる子どもになるかもしれないし。
だって、お父さんがお尻でクルミ割って稼いでいるって、子ども的にはちょっとどうなの?って(笑)。 それも笑ってくれるくらいの教育をしなければ!
私もチェリーさんも、わがままを言って芸人になったようなところがあって、親にたくさん迷惑かけてて。自分の子どもにあれこれ言えるほど偉いことはしていないって自覚があるんですよ。だから、頑丈でやさしい子に育ってくれれば、あとは何も望むものはないんです。
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PROFILE 白鳥久美子さん
1981年生まれ。福島県出身。2008年、川村エミコさんとともにお笑いコンビ・たんぽぽを結成。2018年にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚。オフィシャルブログ『乙女の祈り』では家での出来事や、マタニティライフを綴っている。最近では夫婦のYouTubeチャンネル『たんぽぽ白鳥とチェリー吉武の【私たちこれで夫婦やってます】」を開設したばかり。
取材・文/大野麻里 撮影(ツーショット以外)/佐久間ナオヒト スタイリング/山崎由佳
ベスト1万8480円、ワンピース1万9800円/以上すべてhaupia(価格はすべて税込)