夫婦の性の悩みイラスト2

パートナーどうしが抱える性の悩みは千差万別…。

 

そこで今回、30〜40代の女性読者に「夫婦の性にまつわる悩み」を大調査! 特に多かった質問や印象的な悩みについて、男性の性機能や不妊治療に詳しい小堀善友さんに答えていただきました。

 

読者からの相談 

  1. 夫といよいよ…というときに、「…ごめん。君とだとダメみたい」と突然の告白。私限定でダメなの?他の女性とだったらいいわけ!? …とショックで、夫といるのが辛いです。もう前のような関係には戻れないのでしょうか?(S.Tさん)

 

お互いリラックスした空気をつくることが必要不可欠

── 年齢と共に元気がなくなるとは聞きますが、まだ「したい!」と考えている女性にとっては深刻な話です…。

 

小堀さん:

そうですよね。リスクファクターは加齢によるところが大きいのですが、他にも夫の状況に左右されることもあります。

 

そもそも男性の調子が上がるのは脳がリラックスした状態のときに働く副交感神経が関係していますが、例えば、パートナーからの「今日こそ妊活頑張らなくちゃ!」などのプレッシャーによって緊張を与えてしまうと、交感神経が働いてしまい、うまくいかない原因に繋がることもあります。

適度な運動をするなど、生活習慣を見直すと変わってくる場合も

── 心理的にプレッシャーを与えてしまうのが一番よくないんですね。 

 

小堀さん:

パートナーに対する言動を一度振り返ってみるといいかもしれませんね。加齢によるリスクファクターを下げるなら、運動を中心に生活習慣を見直すことから始めてみましょう。

 

それでもうまくいかないときは、薬を頼るのも手です。例えばバイアグラは治療によく使われる薬ですが、「心臓によくない」など悪いイメージがあるかもしれません。

 

でも実は逆なんです。男性に活力を与えること以外にも、動脈硬化を防ぐ働きもありますから。前立腺肥大のおじいちゃんに尿を出しやすくするために同じ成分が含まれている薬(タダラフィル)を処方することもあるくらいなので、決して危険な薬ではありません。

 

バイアグラ以外には、レビトラ、シアリスも同様の効果が得られますので、興味のある方は泌尿器科など、男性の生殖専門の診察をしているクリニックに相談してみるといいと思います。

 

Profile 小堀善友さん

小堀さんプロフィール画像
獨協医科大学埼玉医療センターリプロダクションセンター准教授。プライベートケアクリニック東京 東京院 院長。日本泌尿科学会専門医・指導医、日本性機能学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性科学会セックスセラピスト。 男性不妊症、性感染症などを専門とする泌尿器科医。 主な著書に『泌尿器科医が教えるオトコの「性」活習慣病』 『妊活カップルのためのオトコ学』 などがある。 取材・文/望月琴海 イラスト/描き子