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最近テレビCMでよく目にする「スマートスピーカー」。ひとことでいえばWi-Fiを使ってインターネットにつながるスピーカーで、GoogleやAmazonなどさまざまなメーカーから発売されています。

 

基本的にはどのメーカーのものもできることは共通しており、検索はもちろん、タイマーのセットやタスクの管理などがすべて声だけで操作できるんです。

 

今回は、Googleの「Google Home」を例に、その便利さをご紹介します。

テレビを見ながら気になったことを質問しよう


スマートスピーカーの最大の魅力は、思いついたことをすぐに調べられること。たとえば、「明日の天気は?」と聞けば、天気予報の時間を待つことなく天気が知れますし、朝の支度をしながら「今日のニュースは?」と聞くと、その日の話題のニュースを読み上げてくれます。

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▲「Google Home」は1万5120円。本体のベース部分は着せ替え用も別売されているので、 インテリアに合わせてかえてもよさそう。

 

また、テレビを見ていて芸能人の年齢が気になれば、「~って何歳?」と聴けばOK。スマホの画面ロックを解除して、いちいち検索する手間はいりません。

 

翻訳からカロリーの計算まであらゆる”検索”に強いのも、Google製品ならでは。また、Googleカレンダーと連携して、予定の確認や追加も行えます。しかも、家族のそれぞれの声を登録しておけば、ほかの人が予定を聞くことはできないかしこいスピーカーなんです。

子どもが一緒に遊べる機能が充実


小さな子どものいる家庭でも、スマートスピーカーは大活躍しています。たとえば、「牛の鳴き声を教えて」と聞けば、「モォ~」と実際に鳴き声を流してくれますし、なぞなぞを投げかけてくれる機能もあります。

 

さまざまな対応アプリも用意されているので、「ピカチュウと話したい」といえばピカチュウが登場したり、占いができたりと、家族みんなで遊べそうです。

料理中に声でタイマーをセットできる


私はスマートスピーカーを愛用しているのですが、料理をしていて手が汚れていても、声だけで操作できるのが便利だと感じています。「OK Google。タイマーを3分にセット」といえば、サッとタイマーを合わせてくれるんです。

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▲小ぶりなサイズの「Google Home Mini」は6480円。スピーカーの性能はGoogle Homeよりも劣るので、 音楽スピーカーとしてではなく置き場所を重視する人にぴったりです。

 

また、冷蔵庫の中身を見ていて買い忘れに気づいたら、「OK Google。卵をショッピングリストに追加」といってみましょう。これで、「Google」アプリの「ショッピングリスト」内に卵が追加されます。何かをしながら操作できるのはスマートスピーカーのいいところです。

音楽や動画の再生も声でコントロール


Google Homeは、Bluetoothでスマホと接続できる音楽スピーカーとして使えるだけでなく、スピーカー単体でも音楽が聴けるんです。対応サービスは「Google Play Music」「Spotify」「うたパス」の3種類。アーティスト名や曲名を声で探して再生できるだけでなく、「リラックスできるプレイリストを再生」といったことも可能です。

 

また、スマホで再生中のコンテンツをテレビに出力できる「Chromecast」と連携すれば、GoogleHomeを使って「Netflix」や「YouTube」のコンテンツを声でコントロールできます。

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▲Chromecastがあれば、動画サービスが見られるだけでなく、 「Googleフォト」に保存した写真や動画をテレビで見ることもできます。もちろん、声での操作も可能です。

 

このあたりは有料サービスへの加入やChromecastの購入が必要になるなど、多少コストがかかる楽しみ方ではありますが、すでに利用している人なら使わない手はありません。

家電と連携すればもっと便利に


フィリップスの照明器具「Hue」など、インターネットにつながる“スマート家電”のなかには、Google Homeで音声操作できるものもあります。点灯のオン/オフや明るさ、照明の色の変更などが声できるので、両手が荷物で塞がっているときにもスムーズに操作できます。まずはリビングや寝室など電気を頻繁にオン/オフする部屋から導入するといいですよ。

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▲こちらは電球形状のHueランプ。E26口金タイプの汎用的な照明器具にセットできるので、 電球の買いかえだけで家の照明器具をスマート家電化できます。

 

スマートスピーカーは、今回紹介したGoogle Home以外にも、Amazonでの買い物が声だけでできる「Amazon Echo」シリーズや、LINEサービスと連携した「Clova WAVE」といった選択肢もあります。

 

自分に必要な情報が手軽に得られるスマートスピーカーで、日々の暮らしをいまよりちょっと便利にしてみませんか?

取材・文/今西絢美 撮影/篠田麦也