最近テレビCMでよく目にする「スマートスピーカー」。ひとことでいえばWi-Fiを使ってインターネットにつながるスピーカーで、GoogleやAmazonなどさまざまなメーカーから発売されています。
基本的にはどのメーカーのものもできることは共通しており、検索はもちろん、タイマーのセットやタスクの管理などがすべて声だけで操作できるんです。
今回は、Googleの「Google Home」を例に、その便利さをご紹介します。
テレビを見ながら気になったことを質問しよう
スマートスピーカーの最大の魅力は、思いついたことをすぐに調べられること。たとえば、「明日の天気は?」と聞けば、天気予報の時間を待つことなく天気が知れますし、朝の支度をしながら「今日のニュースは?」と聞くと、その日の話題のニュースを読み上げてくれます。
また、テレビを見ていて芸能人の年齢が気になれば、「~って何歳?」と聴けばOK。スマホの画面ロックを解除して、いちいち検索する手間はいりません。
翻訳からカロリーの計算まであらゆる”検索”に強いのも、Google製品ならでは。また、Googleカレンダーと連携して、予定の確認や追加も行えます。しかも、家族のそれぞれの声を登録しておけば、ほかの人が予定を聞くことはできないかしこいスピーカーなんです。
子どもが一緒に遊べる機能が充実
小さな子どものいる家庭でも、スマートスピーカーは大活躍しています。たとえば、「牛の鳴き声を教えて」と聞けば、「モォ~」と実際に鳴き声を流してくれますし、なぞなぞを投げかけてくれる機能もあります。
さまざまな対応アプリも用意されているので、「ピカチュウと話したい」といえばピカチュウが登場したり、占いができたりと、家族みんなで遊べそうです。
料理中に声でタイマーをセットできる
私はスマートスピーカーを愛用しているのですが、料理をしていて手が汚れていても、声だけで操作できるのが便利だと感じています。「OK Google。タイマーを3分にセット」といえば、サッとタイマーを合わせてくれるんです。
また、冷蔵庫の中身を見ていて買い忘れに気づいたら、「OK Google。卵をショッピングリストに追加」といってみましょう。これで、「Google」アプリの「ショッピングリスト」内に卵が追加されます。何かをしながら操作できるのはスマートスピーカーのいいところです。
音楽や動画の再生も声でコントロール
Google Homeは、Bluetoothでスマホと接続できる音楽スピーカーとして使えるだけでなく、スピーカー単体でも音楽が聴けるんです。対応サービスは「Google Play Music」「Spotify」「うたパス」の3種類。アーティスト名や曲名を声で探して再生できるだけでなく、「リラックスできるプレイリストを再生」といったことも可能です。
また、スマホで再生中のコンテンツをテレビに出力できる「Chromecast」と連携すれば、GoogleHomeを使って「Netflix」や「YouTube」のコンテンツを声でコントロールできます。
このあたりは有料サービスへの加入やChromecastの購入が必要になるなど、多少コストがかかる楽しみ方ではありますが、すでに利用している人なら使わない手はありません。
家電と連携すればもっと便利に
フィリップスの照明器具「Hue」など、インターネットにつながる“スマート家電”のなかには、Google Homeで音声操作できるものもあります。点灯のオン/オフや明るさ、照明の色の変更などが声できるので、両手が荷物で塞がっているときにもスムーズに操作できます。まずはリビングや寝室など電気を頻繁にオン/オフする部屋から導入するといいですよ。
スマートスピーカーは、今回紹介したGoogle Home以外にも、Amazonでの買い物が声だけでできる「Amazon Echo」シリーズや、LINEサービスと連携した「Clova WAVE」といった選択肢もあります。
自分に必要な情報が手軽に得られるスマートスピーカーで、日々の暮らしをいまよりちょっと便利にしてみませんか?
取材・文/今西絢美 撮影/篠田麦也