調べものや買いものなど、生活に欠かせない行動をサポートする“インターネット”。誰でも利用しているツールですが、子どもに使わせる場合は気を遣う親が多いよう。今回は、「子どもがネットを使用する時、どこまで制限する?」というお悩みに注目しましょう。
フィルター機能を使うべき?
インターネットには有益な情報だけでなく、子どもに相応しくないコンテンツやサービスといったものがありますよね。パソコンには閲覧を制限する“フィルター機能”が備わっていますが、子どものために利用する人は少なくありません。
しかし先日、とあるママからの「ネットの制限ってどうしてる?」という質問には様々な意見が。
まず“フィルターをかける派”の声を見ていくと、「小学生まではフィルター機能をオン。アダルトやグロ系に飛んでしまったら怖いので」「『大人向けのものは見ちゃダメ』と伝えても見てしまうのが子ども。見れないようにするのが得策」といった主張があがっています。
監視する親も多数
一方で、“フィルターを使わない人”は監視体制を整えている模様。たとえば「脅しじゃないけど、子どもに『閲覧履歴をチェックするからね』と伝えてる。“悪いことをすればすぐにバレる”という状況を作ればフィルターをかけなくても大丈夫」などのコメントも。“監視派”は、子どもに“親の目がある”と意識させる方法を取り入れていました。
また別の女性によると、「家族みんなが集まる“リビング”に家族共用のパソコンを設置する」とのこと。周りの目がある環境を作ることで、子どもは“不適切なサイト”にアクセスしにくくなるようです。
ネットの利用以外には“SNSの使い方”に気を配る親も。「自宅の住所がわかってしまう画像を投稿した息子…。それ以降は投稿する前に確認してる」「モラルのない大人と関わってほしくないので、基本的に利用中は監視」といった声も寄せられていました。
機能制限&フィルタリングサービスを使う親は8割以上!?
“ネットの制限をかける?”問題に対する意見は家庭によって様々。それでは、実際に制限をかけている人はどのくらいいるのでしょうか?
ドリームエリア株式会社が以前公開した“「子どものインターネット利用」に関するアンケート調査”の結果によると、端末に制限をかけている親は全体で約6割。また“機能制限やフィルタリングサービスは有効だと思う?”とたずねたところ、8割以上の人が「有効」と答えていました。回答者のほとんどは“制限をかけるべき”と認識しているようです。
他には“インターネット利用時の注意点について話してる?”とも質問。最も多かったのは「たまに話している(37%)」で、次いで「頻繁に話している(23%)」がランクインしています。過半数の親が注意点を説明しているので、“事前の話し合い”は大切な行動の1つなのかもしれません。
しかしフィルター機能を使わなくても、問題なくネットを利用させている親は一定数いるようです。「フィルターをかけるべき」と断定はできませんが、少なくとも子どもに悪影響を与えない環境に整えたいものですね。
文/牧野聡子
参照/ドリームエリア株式会社「『子どものインターネット利用』に関するアンケート調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000025607.html