先日、ネット上には「名字が変わったら、職場では旧姓or新姓のどちらで名乗っていますか?」という質問が。新姓を名乗る場合が多いかと思いきや、一概にそうとは言い切れないようです。
旧姓の方が楽?
“新婚ホヤホヤ”のAさんは、長く勤めている職場での“呼び名”について悩んでいました。というのも、急に新姓を名乗ってしまうと「周りが混乱するのでは?」「新姓を覚えてもらうのは迷惑かも」と危惧しているから。彼女は経験者からアドバイスをもらうため、SNS上に「職場ではどちらの姓を名乗るべきでしょうか?」とコメントしています。
“結婚後の名字”問題に対して、「社内では旧姓のままにしてる。その方が周りも楽だろうし」「呼ばれ慣れている旧姓で通してる。名刺も変更するのが手間なので、変えてないです」などの声が。“旧姓の方が楽”という理由で、新姓を名乗らない人は意外と多いのかもしれません。
周りの人を参考にするべき!?
もちろん正しい名前である“新姓”を名乗る人も少なくないようで、「これからは新しい名字で生活するから職場でも変えてます。旧姓と新姓を使い分けるのも面倒なので」「書類には本名を記入する機会が多いため、新姓を名乗ってる。新姓で統一した方が、周りも理解しやすいと思う」といったコメントも見られます。
他には、“旧姓で通した時に発生した失敗”を語る人も続々登場。たとえば「家族からの緊急の連絡で私宛に電話がきたけど、周りに新姓を伝えてなかったため『○○という名前の方はいませんが』と言って切られてしまった」「呼び名を旧姓のままにしていたせいで、印鑑を新姓のものに変えるのをうっかり忘れてた… 書類関係はすべて作り直し」などのエピソードも寄せられていました。
旧姓と新姓にはそれぞれメリットとデメリットがありますが、どちらにするか悩んだ際は「先に結婚した人のパターンを真似してみる」という方法も。一定の傾向があるかもしれないので、周りの状況をリサーチしてみましょう。
“新姓派”が多数派?
意見が分かれた“結婚後の名字”問題ですが、実際にどちらを名乗る人が多いのか気になりますよね。
ランスタッド株式会社は、以前“結婚後の職場での姓(苗字)使用に関するアンケート調査”を実施。既婚女性に“職場での旧姓使用状況”をたずねたところ、77.4%の人が「結婚して姓が変わり、職場でもその姓を使っている」と答えています。
理由を見ていくと、「それが通例だと思うから(46.2%)」などの回答が。一方で“旧姓派(16.7%)”の場合は、「業務上姓を変えるのが大変だから(50.9%)」「姓を変える手続きが面倒だから(35.1%)」という答えが目立ちました。業務内容によっては新姓を名乗りづらいケースもあるようです。
様々なこだわりや主張が寄せられた“旧姓or新姓”問題。どちらが正しいとは断定できませんが、それぞれの状況に応じて、仕事やプライベートに支障が出ない方を選びたいものですね。
文/内田裕子
参照/ランスタッド株式会社「結婚後の職場での姓(苗字)使用に関する調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000004185.html