みなさんは、冷蔵庫に余った食材はしっかり使い切れていますか? 5月放送の『おはよう日本』(NHK)では、“漬けるだけで作れる”という「保存食」が紹介されました。余りものの処理に悩みがちな人は、ぜひ参考にしてみて。
野菜の消費はピクルスが最適!?
最初に保存食として登場したのが「野菜ピクルス」です。料理研究家の黒田民子さんによると、パプリカやきゅうりといった定番食材の他にもミニトマト、ごぼう、オクラなどもピクルスの調理に最適。作り方は、まず水洗いした好みの野菜を同じ長さにカットしていきます。
切り終わった後、5秒ほど湯通しするのがポイント。殺菌効果はもちろん、“お酢が染みこみやすくなる”というメリットもあるそうです。
続いてピクルス液の準備に移行。鍋の中に水200ml、酢、白ワイン各100ml、砂糖大さじ1、塩小さじ1を加え、ひと煮立ちさせます。少し冷ましたら、野菜を入れた瓶の中にピクルス液を具材がすべて浸かるまで投入。お好みで粒黒こしょう約10粒、ローリエ1枚を足してもOKです。後は冷蔵庫で2日ほど寝かせれば食べ頃に。野菜が余った時に、ぜひ試してみてください。
ガーゼを活用する“みそ漬け”!
黒田さんは「野菜ピクルス」の他に“ゆで卵のみそ漬け”を紹介。さっそく作り方を見ていくと、最初にみそ200gと砂糖大さじ4、みりん大さじ2をしっかり混ぜます。
よく混ぜ合わせたら、みそを保存容器に移し(容器の3分の1ほどの高さになるように調整)、ガーゼ1枚、ゆで卵適量、ガーゼ1枚の順にセット。最後にフタをするようにみそ適量をプラスして、容器を冷蔵室へ。ガーゼを挟むことで、食材から出る水分をしっかり吸い取ってくれますよ。
仕上げに冷蔵庫で1日寝かせれば“ゆで卵のみそ漬け”のできあがり。細かく切ってサンドイッチの具材として使うのもアリです。ちなみに漬ける食材を鶏肉や魚などに変えてもおいしく漬けられる同調理法。実際にトライする人は多く、「漬け込むだけで、味が劇的に変わる…」「作り置きしておけば、かなり料理が楽になる」などのコメントが相次いでいました。
家庭料理に対するストレスってなに?
日々の調理を手軽にしてくれる保存食を取り上げましたが、そもそも多くの人は“家庭料理”に対してどのようなストレスを抱えているのでしょうか?
アイランド株式会社は、以前“家庭料理の変化に関するアンケート調査”を実施。回答者に“料理をする際に困っていることやストレスに感じていることはありますか?”とたずねたところ、「献立のレパートリーに悩む(62%)」がトップに。次いで「毎食作るのが大変(54%)」「自身の料理の味に飽きてしまう(33%)」と続きます。
そのほか、“2020年を振り返ると例年に比べて自宅で料理をする際にどのような内容の料理が増えたか?”と質問。回答者からは“冷蔵&冷凍で保存する作り置き”という答えが一定数あがっていたので、2020年から“作り置き派”になった人は少なくないようです。
「調理の負担を減らしたい…」と思った際は、“保存食レシピ”の出番かもしれませんよ。
文/河井奈津
参照/アイランド株式会社「2020年の家庭料理の変化及び、2021年暮らしの展望に関する調査報告」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000001653.html