親の何げないひと言が子どもに影響を与えることってありますよね。以前、ネット上には「親が子どもと違う意見を言うのは良くないの?」という質問が。“別の意見を言う”行為自体が、「子どもの価値観を変えてしまうキッカケになるかも」と不安を抱いている人もいるようです。

子どもと違う意見を言っちゃダメ!?

話の発端は、Aさんの娘が「俳優の○○ってカッコいいよね」と言ったときのこと。Aさんが何げなく「そうでもないでしょ」と返答したところ、横にいた夫が「子どもと違う意見を言うのはやめようよ」と言ってきたと言います。

 

その理由は「“親と好きなものが一緒じゃないといけない”と誤った認識をする」「親の言葉が影響して価値観が揺らぐ」とのこと。相談者は一度納得したものの、「本当にそうだろうか」と疑問に思ったため、周りに「子どもと違う意見は言わない方がいいですか?」と助言を求めています。

 

相談者のエピソードを知った人からは、「否定しているわけじゃないから大丈夫!」「むしろ違う意見を言った方が子どもの考え方を広げられる」といった声が続出。Aさんの言動に対して、“問題ない”と認識する親は少なくありません。

ショックを受ける可能性も…

一方で「親に違う意見を言われたらショックを受ける可能性もある」という主張も。ショックを与えない方法として「子どもの意見を肯定しつつ『私は○○だと思うな』と伝えれば嫌な気持ちにならないはず」「否定されることは子どもにとってショックが大きいもの。まずは認めてあげる癖をつけてほしい」などがあげられていました。

 

なかには「小さいお子さんだったら、別の意見を言われるより共感してもらえた方が嬉しいと思う」といったコメントも。特に小さい子の場合は、“傷つけたくない”と第一に考えるなら、“共感”が安全なリアクションかもしれません。

 

ちなみに、“否定されたら価値観が揺らぐ”という指摘に共感する人も。とあるママからは「(昔は)親の言うことって絶対だと思ってたから、否定されたら素直に『間違ってるんだ』と受け止めてた」との声も寄せられていました。

一方的な“修正”は子どもの成長を阻害する可能性も?

“子どもと違う意見を言う”問題に注目しましたが、お笑いタレントの中田敦彦さんも“子どもの行動に対する親の反応”について言及しています。ここからはYouTubeチャンネル“中田敦彦のYouTube大学”で公開された“育児と教育”の動画を見ていきましょう。

 

中田さんいわく、親が子どもの言動に対して“修正”をおこなうのはNG。たとえば「それは間違ってる」「やめなさい」と指摘した場合、子どもはいつまでも“いけなかった理由”を理解できません。

 

修正を求めるのではなく“見守って承認”することで、子ども自身で失敗を体感できます。失敗を知れば自分で間違いを修正するため、おのずと“問題解決力”がアップするそう。

 

また中田さんは“見本を見せるのはいい”とコメント。見本を見せた後、間違えていると自分で気づかせることが大切です。

 

“違う意見を言う”行為の受け止め方は子どもによって様々。子どもの年齢や性格に応じて、適切な行動を心がけられるといいですね。

文/牧野聡子
参照/中田敦彦公式YouTube「【育児と教育②】刺激と運動で心を養う&才能とセンスは育てられる」https://www.youtube.com/watch?v=SzcB5cPzDsM