社会には、学校では教えてくれないルールや決まりがたくさんありますよね。成人するまでに“社会の常識”を知っておかないと、恥をかく場合も。そこで今回は、「成人前の子どもに教えておいた方がいいこと」をピックアップしてみました。
冠婚葬祭のマナーは教えておくべき?
さっそくママたちの意見を見ていくと、まず目についたのは「冠婚葬祭のマナーを教えておくべき」という声でした。
たとえば「結婚式やお葬式って細かなルールがたくさんあるけど、誰も教えてくれないよね」「冠婚葬祭の場にいつ参加するかわからないから、成人前には教えておきたい」といった主張が。確かに冠婚葬祭のマナーは学校で知る機会がないので、成人前までに「覚えさせたい」と思う親は多いようです。
ちなみに成人した息子を持つAさんからは、「子どもが親戚の結婚式に参加した際、派手なスーツを着てきた。マナーをしっかり教えておくべきだった…」との“反省コメント”が寄せられていました。
“支払い関係”も指導必須!?
社会に出た時、苦戦しがちなことといえば税金や家賃、公共料金といった“支払い関係”。子どもが巣立つ前に「支払いに関する知識を教えたい!」と思う親は多く、「私が初めて一人暮らしした頃、次々と支払いが発生するからパニックに。同じ思いをさせたくないから、家を出るまでに教えておくつもり」「支払い関係は『知らなかった』じゃ済まされない。お金のトラブルって結構面倒なので、最も教えた方がいいことかも」といった声も少なくありません。
“お金関連”の意見は他にも。ネット上には「クレジットカードの扱いについてじっくり説明したい」「借金の危険性は絶対に教えておくべき」などのコメントが上がっていました。前借りや借金は生活基盤を崩すキッカケになりやすいため、デメリットをしっかり教えておく必要がありそうです。
中には、「お酒との付き合い方」や「結婚相手の選び方」をアドバイスしたいという親も多数見られました。
子どもの頃に「やっておけばよかったこと」ってなに?
数多くの意見が寄せられた“成人前の子どもに教えたいこと”。「やっておけばよかった…」という経験を子どもに伝授する人も多いようですが、何に対して“やるべきだった”と後悔しているのでしょうか?
株式会社小学館集英社プロダクションは、以前“親になって思う子ども時代の「後悔」に関する意識調査”を実施。小学生の子どもを持つ親を対象に“子どもの頃にやっておけばよかったと後悔していること”をたずねると、「もっと英語をしっかり勉強すればよかった」がトップに。次いで「もっと本を読んでおけばよかった」「もっと運動をしっかりやればよかった」と続きます。
また“身につけていればよかった力は?”と質問。上位には「英語力」「コミュニケーション力」などがランキング入りしました。社会人デビューした後、“英語力やコミュ力が必要だった…”と後悔した人が多いのかもしれません。
子どもが社会に出ても恥をかかないように、適切な情報をきちんと伝えていきたいものですね。
文/河井奈津
参照/株式会社小学館集英社プロダクション「親になって思う子ども時代の『後悔』に関する意識調査」https://www.atpress.ne.jp/news/149081