子どものやる気を伸ばすためには、“褒める”ことがとても重要。息子や娘以外の子どもを褒める時もあると思いますが、SNS上には「自分の子どもの前で他の子を褒めるのは良くない」と主張する人が。なぜ、他の子どもを褒めてはいけないのでしょうか?
子どもの前で他の子を褒めてはいけない理由
2児のママであるAさんは、自宅にママ友と彼女の子どもを招待。ママ友の子どもが上手に絵を描いていたので、何気なく「絵がうまいんだね」と褒めたそうです。その様子を見ていたママ友は、「あまり自分の子どもの前で褒めない方がいいよ」と指摘。ママ友から“褒めてはいけない理由”を聞けなかったため、Aさんはネット上で「他の子どもって褒めない方がいいんですか?」と周りに助言を求めていました。
彼女の質問を見た人からは、「自分の子どもの前で褒めるのはダメでしょ!」という声が続出。詳しく見ていくと、「『私は褒めてくれないんだ』と思って、いじける場合がある」「プレッシャーに感じたり、萎縮する原因になりかねない」といった意見が後を絶ちません。
やる気アップにつながる?
“悪い影響を与える”と認識する人が多いなか、「やる気をかき立てるために効果的な方法だと思う」とポジティブに捉えるママも少なくないようです。
たとえば「あえて他の子どもを褒めたりする。ライバル心を燃やしてやる気になる時もあります」「ただ褒めるだけではなく、『あなた(自分の子ども)は○○が得意だから、それを伸ばそうね』と伝えれば、印象がガラッと変わる」などのコメントが寄せられていました。
実際に比較された経験のある人は、どのような気持ちになったのか気になるところ。SNS上には「自分は糧にできたタイプ。早い段階で、自分は好きなことに集中しようと思えた」「比べられるのが本当に嫌でした…。今でも苦手で、会社の同期と比較されたらかなりショック」といったエピソードが。子どもに負担をかけるのであれば、“他の子どもを褒める”行為は避けた方がいいかもしれません。
正しい褒め方って?
家庭によって認識が違う“息子や娘の前で別の子どもを褒める”問題。“褒める”という行動にスポットを当てましたが、そもそもどうすれば効果的に褒められるのでしょうか?
タレントの中田敦彦さんは、以前自身のYouTubeチャンネルで“3種類の褒め方”を解説しています。中田さんいわく、褒め方は「おざなりほめ(何となく褒める)、人中心ほめ(全人格を褒める)、プロセスほめ(努力や成長を褒める)」の3つに分類。ちなみに「おざなりほめ」と「人中心ほめ」は、「モチベーションを下げる」「プレッシャーになる」などのデメリットがあるのでおすすめできません。
中田さんが推奨しているのは「プロセスほめ」。たとえば父親の似顔絵を描いた子どもに対して、「こんなに観察して書いてくれたんだ」と過程を褒めます。プロセスを褒めることで、子どもは“さらに良いプロセスを積み上げよう”という気持ちになるそう。
誰彼構わずに褒めるのではなく、子どもの性格にあった褒め方を実践していきたいものですね。
文/河井奈津
参照/中田敦彦公式YouTube「【子供のほめ方しかり方①】自分でできる子に育つ教育術(How to Praise and Correct Children's Behavior)」https://www.youtube.com/watch?v=6tgCRsmfLWc
参照/中田敦彦公式YouTube「【子供のほめ方しかり方②】親の声かけ次第で子供は変わる(How to Praise and Correct Children's Behavior)」https://www.youtube.com/watch?v=kXDkGWszDGc&t=0s