子どもには社会のマナーや礼儀作法などを覚えてほしいですよね。中でも“お金の教育”は「いつから始めればいいの?」と悩む親が多いよう。そこで今回は、「子どものお金教育」について注目しましょう。

早いうちから“お金の教育”を取り入れるべき?

お金の教育をおこなうタイミングは家庭によって様々ですが、育児中のAさんは「そもそも何歳くらいからお金のことを教えればいいの?」と疑問を抱いています。

 

ネット上にはAさんと同様に「始める時期がわからない」と嘆く人が多く、「未就園児、幼児期だと早い気がする。でも周りのママ友は割と早く教えているので、判断に悩む」「勝手に覚えてくれると思ってたけど、親としてちゃんと教えるべきなのだろうか…」などの声が。

 

そこで、ここからは実際にお金の教育を始めた親の体験談をピックアップ。就園前や幼稚園、保育園の時期に教えた親のコメントを見ていくと、「お金という存在に慣れさせるためには早いうちから触れさせた方がいい」「最初のうちはお金のおもちゃに触れさせてた」などの意見が上がっていました。

ゲームでやりくりが学べる場合も!?

他には、子どもが小学生になったら“おこづかい制度”を取り入れる人も。狙いとしては、“お金の管理能力を高める”“おこづかいだけでやりくりする癖をつける”などがあげられます。

 

しかし中には、計画的にお金を使えない子どもも。そのため「最初のうちは何に使ったかチェックする」「貯金の大切さもしっかり教える」といった方法を試す親も少なくありません。ちなみにおこづかいの使い道を把握したい場合、“おこづかい帳”に記録を残してもらうと確認がラクになるそうですよ。

 

家庭によって「始める時期」「指導方法」はバラバラでしたが、“放任主義”という方針の親もいました。たとえば「最近はゲームの中でお金のやりくりをするから、あえて教える必要はない」「勝手に覚えるもの」などの意見が。自力でお金の使い方を覚える子どもも意外と多いのかもしれません。

4人中3人が“お金の教育”をおこなっていない?

様々なコメントが寄せられた“子どものお金教育”。いろいろな意見があることはわかりましたが、実際の“お金の教育をおこなっている人の割合”はどれくらいいるのでしょうか。

 

株式会社イー・ラーニング研究所は以前、“子どものお小遣い・金融教育に関するアンケート調査(イー・ラーニング研究所調べ)”の結果を公開。20~50代の親を対象に「子どもの金融教育を行っていますか」とたずねたところ、約8割が「いいえ」と回答しました。

 

一方で“金融教育はいつから必要?”と質問すると、「小学校低学年(90/216票)」がダントツのトップに。次いで「小学校に入るまで(60票)」「小学校中学年(27票)」と続きます。お金の教育を実施できていない親が多いものの、「早いうちから教育するべき」と認識している人は多いようです。

 

“子どものお金教育”に対する捉え方は家庭によって違うもの。しかし「無関心でも大丈夫」という訳ではないので、子どもの性格に合った方針を心がけたいものですね。

文/内田裕子
参照/株式会社イー・ラーニング研究所「2020年子どものお小遣い・金融教育に関する調査アンケート」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000013831.html