紗羅マリーさんは、謎の花嫁役&主題歌を担当

『ニワトリ☆フェニックス』(公開中)にて、謎の花嫁・月海を演じる紗羅マリーさん。

 

2018年公開の『ニワトリ★スター』から4年。主演の井浦新さん、成田凌さんをはじめ主要キャストが続投し、かなた狼監督と制作陣が新たな物語として誕生させた型破りの再構築ムービー!前作とは全く違う役どころで登場する紗羅さんは、本作の主題歌も担当しています。

旅はふらっと出かけるのが好き

©2022 映画「ニワトリ☆フェニックス」製作委員会

── 本作は、井浦さん演じる草太と成田さん演じる楽人が都市伝説“火の鳥”を探しに行くロードームービーです。紗羅さんが信じている都市伝説はありますか?

 

紗羅さん:

UFOです。実際、数年前に都内で見ました。撮影をしていたスタジオの屋上で「あ!UFOだ!」って。私だけではなく、スタッフもみんな見たので本物だと思っています(笑)。昔から信じていたし、実際に見たと思うので、今でもUFOの存在は信じています。

 

中学1年生くらいまでは、ぬいぐるみはしゃべるとも思っていました(笑)。実際に話しかけたりはしないけれど、きっとこの子たちはしゃべれるんだろうなと。今は、だいぶ大人になったので、しゃべるとは思ってないけれど、でも、ものには何かが宿るということは今でも信じています。

 

── 旅がテーマの映画です。紗羅さんはどんな旅が好きですか?

 

紗羅さん:

昔から国内を旅するのが好きです。免許を取ってから20歳くらいまでは車を地元に置いていたので、そこからよく京都などに行ってました。

 

一人でふらっと行くことが多かったです。大人になってからは金沢とかにもよく行きます。思い立ったら行っちゃうタイプなので、友達とか同行者がいなくても一人でどこでも出かけます。

 

日程は、1泊2日くらいが多い気がします。旅のプランはほとんどなくて、とりあえず場所とおおまかなことは調べるけれど、あとは行った先の気分です。基本的には温泉に入って、喫茶店に寄り、美術館に行く、という過ごし方が多いです。美術館で見たい展示をやっているときにふらっと車で旅に出るということもよくあります。

©2022 映画「ニワトリ☆フェニックス」製作委員会

── 京都、金沢など日本らしい場所が多いですね。映画の舞台にもなった伊勢志摩などはいかがですか?

 

紗羅さん:

伊勢志摩も好きです。車でも電車でも行ったことがある場所です。

 

── 旅先でかなり個性的な人たちに出会う物語ですが、紗羅さんはどうでしょう。

 

紗羅さん:

一人で車を走らせているときには、『グーニーズ』(85)に近い「大冒険!」みたいな感覚で旅しています。

 

映画に出てくるようなすごいキャラクターに出会うことはないですけれど、旅先で友達にバッタリ会うことはわりとあります。それこそ、出雲大社に入ろうとしたら、前から友達がやってきたなんてこともありました。

 

── ご縁のある場所だから、ご縁のある人に会えたのでしょうね。

 

紗羅さん:

その友達は帰るところだったのに、また一緒に見学して回りました(笑)。すごい偶然なのですが、「わーーー!」「びっくり!」みたいな感じにはなりませんでした。私の性格だと思うのですが、ハプニングをハプニングとして捉えないんですよね。旅先で偶然会ったとしても「あ、会ったね」くらいのテンションです。

友達のことを思うきっかけになったらうれしい!

©2022 映画「ニワトリ☆フェニックス」製作委員会

── 前作は紗羅さんにとって映画デビュー作でしたが、現場でのあり方や芝居などで前作との違いは感じましたか?

 

紗羅さん:

感じましたね。今回は井浦さんと成田さんだけが同じ役を演じていて、他の続投キャストは前回と違う役を演じています。なので、前作を意識することも引きずることもなく、心機一転、新しい作品として取り組めたと思います。監督からも「あれこれ考えずそのままでいいよ」と言ってもらえたので、楽しみながら演じることができました。

 

すでにこのチームで1つの作品を作っていることもあり、みんなリラックスしている印象がありました。夕食を食べながら「この後、セリフ覚えなきゃ」という会話をしたりして、いい意味でのリラックスですね。

©2022 映画「ニワトリ☆フェニックス」製作委員会

── 今回は主題歌も担当し、作詞も手がけていらっしゃいます。普段はどのように曲作りをするのでしょうか?

 

紗羅さん:

気になることは書き留めたりもするし、お風呂に入っていて「パーン!」とフレーズが沸くこともあります。そんなときは、急いで携帯に書き留めるようにしています。

 

今回は、バックトラック(後ろに流れている音のトラック)を先にいただいて歌詞をのせてほしいという監督のオーダーがありました。作品と監督のオーダーを自分のなかで合体させて感じたことを書いた歌詞になっています。

 

映画を観て、この曲を聞いて、友達のことを思うきっかけになってくれたらうれしい、そんな想いを込めています。映画の最後に流れてくるときに、みなさんに想いが届けばいいなと思っています。