子どもが幼い頃は、ご飯を自力で食べられるように特訓する必要がありますよね。とりわけ使い方が難しい箸ですが、なかには早いうちから“箸トレーニング”を実施する家庭も。そこで今回は“箸のトレーニング事情”に注目していきましょう。

箸の練習はゆっくりでOK?

ことの発端は、子どもの箸トレーニングに苦戦しているAさんからのお悩み。Aさんいわく、子どもに“箸の使い方”を丁寧に教えているものの、なかなか上達しないそう。「このままじゃマズい!」と思ったそうで、ネット上で「箸トレーニングの経験談や成功例を聞かせてほしいです」とアドバイスを求めていました。

 

相談者のコメントを見た人からは、様々な体験談が。たとえば「3歳頃から箸を持たせて、少しずつ持ち方を矯正したらいつの間にか正しく使えていた。焦らずゆっくり教えていけば大丈夫!」といった声が目立ちます。子どもが箸を持てるようになるまでは、じっくりと時間をかけてサポートした方がいいのかもしれません。

矯正箸は便利だけど… デメリットも!?

“箸トレは地道に教えるもの”と認識している親は多いようですが、“子ども用矯正箸”を活用する人も。トレーニング箸を使っているママによると、「普段から使わせるだけで、箸を正しく持てる」「細かく説明しても子どもは理解できないので、矯正した方が手っ取り早い」とのこと。相談者と同じく“箸トレ”に苦戦中の人は、矯正箸の導入を検討してみてはいかがでしょうか?

 

しかしトレーニング箸には「変な癖がつく」「箸に苦手意識を持つ」といったデメリットが。失敗談として「矯正箸を長く使ったのが原因で、間違った持ち方になった娘。『持たせていればOK』と甘えていると、徐々に変な持ち方になることも」「無理にトレーニング箸を持たせるのは、箸にネガティブな印象を持つキッカケになるのでNG」などのコメントも寄せられていました。

 

また子どもから「ママと同じ箸がいい」と言われた時に、スプーンなどから箸に切り替える親も少なくありません。様々なトレーニング方法はありますが、ます子どもに合った“やり方”を見つけるのがよさそうです。

マナー講師が伝授する“箸トレーニング”

ワーママたちの経験談を取り上げましたが、プロの場合はどのような教え方を推奨しているのか気になるところ。以前放送された『あさイチ』(NHK)にはマナー講師の諏内えみさんが登場し、“箸のマナー”について解説しています。

 

まず“正しい箸の持ち方”を見ていくと、諏内さんは、“鉛筆を持つ要領で1本の箸を持ち、その下にもう1本の箸を通す”“下の箸は薬指で固定し、上の箸を親指、人差し指、中指で動かす”と説明。

 

また子どもに教える際は、“ゲーム感覚で練習する”のが効果的なようです。たとえば、小さくカットしたメイク用スポンジとドングリ、皿2枚を用意し、箸でつまんで移動させるゲームに挑戦するのも手。つまむのが簡単なスポンジよりも、難易度が高いドングリに挑戦したくなるため、“箸で掴みたい”という欲を引き出せますよ。

 

子どもの箸のトレーニングに苦戦している人は、せひ今回紹介した体験談やアドバイスを参考にしてみてくださいね。

文/牧野聡子
参照/『あさイチ』公式サイト「コロナ禍で注目度UP! 『箸』を極める」https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/200914/1.html