水回りの掃除をする女性

突然ですが、みなさんは“スポンジ”を上手に使いこなせていますか? 正しい使い方を覚えれば、さらに掃除が楽になるかもしれませんよ。そこで今回は3月放送の『あさイチ』(NHK)で紹介された、“スポンジ活用術”を見ていきましょう。

油汚れを簡単に落とせる“メラミンスポンジ”

同番組には“掃除のプロ”と呼ばれる大津たまみさんが登場し、“油汚れを落としやすくする裏ワザ”を伝授してくれました。

 

大津さんいわく、油汚れには“47℃のお湯につけたメラミンスポンジ”を使うのが効果的。水に濡らして使った場合、余計に時間がかかってしまうそうです。

 

番組が検証したところ、水に浸したメラミンスポンジを使った時は油汚れを落とすまでにかかった時間が35秒ほど。一方で“ホットメラミン”は、約12秒で汚れを綺麗に落としています。

 

ちなみにメラミンスポンジは、傷をつけてしまう可能性がある“漆器類、木製家具、電化製品”などのクリーニングには不向き。使用する際、掃除に適さない場所やものをしっかり把握しておくのがおすすめです。

水垢にはクエン酸が最適?

油汚れを落とすテクニック以外には頑固な水垢を落とす方法も。レクチャーしてくれたのは、独学で洗剤を開発している“汚れ落とし研究家”の茂木和哉さんです。

 

茂木さんの説明によれば、水垢には“クエン酸”が効果抜群。詳しく使い方を見ていくと、まず水100mlにクエン酸5gを入れて溶かします。後はメラミンスポンジに“クエン酸水”を含ませて、水垢部分をこするだけ。落ちにくい汚れでも手軽に落とせますよ。

 

水垢の他にも“皮脂汚れ”に最適な洗浄剤も紹介。皮脂汚れは、重曹やセスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水を使うのが最適です。セスキ炭酸ソーダ&アルカリ電解水を使う場合、手荒れ防止のため手袋をつけましょう。

 

プロのスポンジ術を知った人からは、「メラミンスポンジがこんなに便利だったとは…」「実際にクエン酸水を使ってみたけど、想像以上の落ち具合にビックリ」といった声が寄せられていました。

スポンジの正しい洗浄方法

プロ直伝のテクニックに注目しましたが、せっかくなので“スポンジの正しい洗い方”も覚えておきたいところ。株式会社くらし科学研究所の公式サイトでは、“スポンジの洗浄方法”を紹介しています。

 

くらし科学研究所の調査レポートによると、流水で洗浄する時は「水道水で10回揉み洗い」「水気を切る」の2ステップをクリアすればOK。中性洗剤を使う際、スポンジを溶液に浸透させてから10回揉み洗いしてください。最後に軽く握り、水けを切ったら洗浄完了です。

 

他には「沸騰水」を使用した洗浄方法も。まず、スポンジに沸騰水約400~500mlを約10秒間かけます。後は1分放置し、軽く握って水気を切るだけ。ちなみに公式サイトでは「洗浄方法のマニュアル化」「洗浄後は乾燥しやすい状態で保管」の2点をすすめていました。

 

スポンジの手入れを忘れがちな人は、ぜひ今回紹介したワザを試してみてくださいね。

文/河井奈津
参照/『あさイチ』公式サイト「おうちスッキリ大作戦『スポンジ』活用術」https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/210324/1.html
参照/株式会社くらし科学研究所「スポンジは使用後洗浄していますか。」http://www.kurashikagaku.co.jp/report/index36.html