パートナーと離れ離れで暮らさなければならない「単身赴任」。顔を合わせる機会が激減するため、自宅に残った子どもは「寂しい…」と感じるかもしれません。そこで今回は、“単身赴任中におこなうべき子どものケア”について注目したいと思います。

単身赴任に悲しむ子どもは多数!?

パートナーの単身赴任によって悲しむ子どもは多く、ネット上には「急遽、旦那の単身赴任が決定。息子が嫌がって、ずっと泣いてます」「仕事の都合上、1年だけ家族と別々に過ごすことに…。ちゃんと説明したけど、子どもは納得してくれません」といったコメントが見られます。

 

それでは単身赴任が始まった後は、どのような方法で子どもの寂しさを紛らわせばいいのでしょうか? 定番の方法としてあげられていたのは、「テレビ電話やLINEなどを活用する」でした。詳しく見ていくと、「テレビ電話で顔を合わせて喋れば、寂しさが緩和されるはず」「好きな時にLINEでチャットできるよう、子どもにやり方を教える。寂しい時にやり取りできれば、悲しみを引きずらなくて済む」などの声が寄せられていました。

数日でけろっとしている子どもも

頻繁に連絡を取り合う人が目立つ中、「時間が経てばパートナー不在に慣れ始める」という声も。単身赴任中の夫を持つ女性からは、「子どもは適応能力が高いので、旦那がいない生活にすぐ慣れます。そこまで気にしなくても大丈夫なのでは?」「うちの子どもは、数日でけろっとしてた(笑)」といった体験談が見られます。片親が単身赴任でいなくなっても、すぐに順応する子どもは意外と多いようですね。

 

他には、「単身赴任のおかげで家族のイベントが増えた」と発言する人もいました。というのも、とある家庭は、長期休みの時期になればパートナーの転勤先に旅行するそう。単身赴任者と会えるだけでなく、“家族と旅行も楽しめる”ことがメリットといいます。

 

また、単身赴任者が一時帰宅する時にパーティーを開く家庭も。単身赴任を“楽しいイベント”と捉えることが悲しまない秘訣なのかもしれません。

残された親は育児に対する不安が増加?

“子どもを悲しませない方法”を取り上げましたが、単身赴任を命じられた親はどのような心境になったのかも気になるところ。株式会社エアトリは、以前“単身赴任に関するアンケート調査”を実施。10~70代の男女を対象に“単身赴任が決まった時の悲しかった理由”をたずねています。

 

まず単身赴任者の悲しかった理由を見ていくと、「家族と離れることへの不安や寂しさ(63.7%)」がダントツのトップに。次いで「家事の負担(10.4%)」「新しい土地や人間関係への不安(9.8%)」と続きました。

 

一方で家族の場合、「家族と離れることへの不安や寂しさ(38.2%)」「育児の不安(25.5%)」の順でランクイン。自宅に残った側は、育児に対する不安も抱えているようです。

 

家庭によって捉え方が様々な“パートナーの単身赴任”。離れ離れで暮らしていても、家族みんなで協力する気持ちを忘れたくないものですね。

文/古山翔
参照/株式会社エアトリ「『単身赴任』に関するアンケート」https://www.airtrip-intl.com/news/2018/2063/