3月放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)には、話題の書籍『主婦業9割削減宣言』(中央公論新社)の著者である唐仁原けいこさんが登場。負担になりがちな家事の削減術を紹介してくれました。一体、どのような方法を実践したのでしょうか?
“やめたいことリスト”で家事が楽になる?
そもそも唐仁原さんは主婦業に対して“自分がやらないと家族が回らない”“妻だから仕方ない”と思い込み、1人で家事を抱え込んでいたとのこと。しかし知人に「やめられないと思い込んでいるのは“思考停止”」と言われたのがキッカケになり、“どうやったら自分の手を使わずに家族が回るか”と考え方を改めました。
そこで唐仁原さんが始めたのは“やめたいことリスト”の作成。たとえば“洗濯ものを干す時の負担”を減らしたい場合、“最新の乾燥機を買うなら予算はどのくらいか?”“コインランドリーはアリ?”といったアイデアをノートに書き出します。
唐仁原さんは実現可能なアイデアを取り入れていき、家事の負担を減らしたそう。同番組の視聴者からは、「簡単な方法だから真似しやすい!」「やりたくないことを考えるって意外… だけどかなり大切なことなのかも」などの声が相次いでいました。
夫の意識にも変化が!?
唐仁原さんが実践した“やめたいことリスト”は、夫の意識を変えるキッカケに。“見える化”されたリストを見た夫は、「妻に負担をかけていたのが反省点」「今まで当たり前だと思っていたことは当たり前じゃないと考えるキッカケになった」とコメント。
さらに「(主婦業を)ぼくもやっていくことで負担が減って、笑顔が増えていって、やりたいことをやってワクワクしているから唐仁原家として考えていいことしかない」と語っています。日常生活の“当たり前”に目を向けていくことが、家事を減らすために大切な行動なのかもしれません。
ちなみに同番組には『主婦業9割削減宣言』を出版している中央公論新社の三木哲男さんが出演。同書に対して「良い意味で“手抜き”のすすめをしている」とレビューしていました。また三木さんいわく、読者から“手抜きをしても大丈夫と知って救われた”という反響も多数寄せられたそうです。
家事時間を減らしたい妻が多数…
家事の負担を減らす“主婦業削減術”に注目しましたが、そもそも多くの家庭では家事と仕事を公平に分担できているのでしょうか?
内閣府男女共同参画局が以前公開した“家事等と仕事のバランスに関する調査報告書”では、回答者に“生活時間配分の希望(夫婦+子供世帯)”についてたずねています。家事時間の結果を見ていくと、男性は77.9%の人が「現状のままでよい」と回答。他には「増やしたい(9.7%)」「減らしたい(12.4%)」という答えがあげられています。
一方で女性の場合、「現状のままでよい(61.1%)」の次に多かったのが「減らしたい(33.0%)」。“減らしたい派”は男性よりも倍以上多いため、“家事の負担が妻に集中している”とも考えられます。家事は1人に任せるのではなく、家族みんなで協力しながらクリアしていきたいものですね。
文/古山翔
参照/内閣府男女共同参画局&株式会社リベルタス・コンサルティング「令和元年度 家事等と仕事のバランスに関する調査報告書」https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/balance_research_202003/07.pdf