仕事や家事育児、生活の中で感じるモヤモヤ。

 

「暮らしに前向きな変化を起こす」をテーマに活動している描き子さんはどう感じ、考えているのでしょうか。

 

今回は「産後の男女のメンタル温度差」について考えます。

 

この世のモヤモヤは、自分の視点を変えてみれば楽になる…かもしれません!

産後の夫婦の温度差が凄まじすぎる

散々言われてることではありますが、 夫婦の産後の気持ちの温度差って凄まじいものがありますよね。

 

陣痛→出産というトラウマ級の体験の後ズタボロの体にムチ打って極限状態で慣れない育児を始める母親と、それらの経験を全くしていない父親とでは温度差があって当然っちゃ当然かもしれませんが、この温度差が原因でギスギスしてしまう夫婦も多いことを思うと、人間の出産システムもうちょっとどうにかならんのかい、と嘆きたくもなりますね。

 

フルマラソンを走った後の人と、さっきまで普通に過ごしていた人が一緒に仕事をすることになりました。責任者はフルマラソンの人。

 

みたいな状況を想像してみれば、 走ってない人が「こんな仕事できないわ~、しんどいわ~」とか愚痴ってるのを見て、フルマラソンの人が「何を甘いことを言ってやがる!」とキレそうになるのも当然じゃないかと思うんですよ。「てかお前元気なんだからもっと精力的に仕事しろや!」とか…。

 

口に出すかはともかく、喉元まで出かかるのは人として自然なことだと思います。

温度差を乗り越えて歩み寄ろう

とはいえ、赤ちゃんが生まれたという状況で何より大事なのは、2人で協力し合うこと。夫婦は敵同士ではなく、仲間だということを忘れてはなりません。

 

感情として「てめーフザケンナ」と思ってしまうのは自然、ごくごく自然ですが、仲間にそれをぶつけるのは理にかなっていません。

 

妊娠出産はとんでもない大変な経験なのは間違いないけど、それを女性だけが負担するのは自然の摂理であり、夫のせいではないのです。

 

そして、自分が経験していないことをうまく想像できないのも。出産の苦しみや痛みをどれほど横で見ていても、自分ごとだと感じられないのも人間として自然なことであり、夫のせいではありません。

 

妊娠出産を経験してない夫にとっても、赤ちゃんの世話が大変で、戸惑うことなのは変わりません。

 

ということで、産後を頑張っているお母様たちは、どうかできる限り冷静に、旦那さんとの意思疎通を頑張っていただきたいなと思います。ご自分自身と赤ちゃんのために。

 

と同時に、世の新米お父様たちは、奥様にブチ切れられて理不尽だと感じても「理屈としては理不尽だが、心情的には仕方がない」ということをどうか思い出して、キレ返したりせずにいたわってあげて欲しいなと思います。

 

文・イラスト/描き子