お手頃な価格で購入できる「鶏胸肉」。使い勝手抜群の食材ですが、焼いた際に“パサつき”が気になりますよね。以前放送された『あさイチ』(NHK)では、胸肉をよりおいしく食べられるワザが紹介されました。
とりむね肉のパサつきを解消!?
同番組には家庭料理研究家の奥薗壽子先生が登場。奥薗先生いわく、鶏胸肉はもも肉と比べると「水分量が多い」「脂質が少ない」という特徴が。脂質が少ない影響で、食べた時に“パサつき”を感じるそう。そんな時に役立つのが「片栗粉」で、胸肉に使えば手軽にパサつきを解消できますよ。
気になる使い方は、最初に胸肉250gの皮をカット。皮を取った後は1cmほどの厚さにそぎ切りにして、保存袋の中にカットした胸肉と塩小さじ1/2、オリーブオイル大さじ1を入れます。よく揉み込んだところで、片栗粉大さじ1を投入してください。
粉っぽさがなくなるまでよく揉んだら準備完了です。袋の空気をしっかり抜き、冷蔵室か冷凍室のどちらかで保管。冷蔵は約2日、冷凍の場合は3週間ほど日持ちします。
鶏胸肉を活用したレシピも登場
奥薗先生はパサつきを解消する“万能鶏胸肉”の作り方だけでなく、胸肉を活用した「青ねぎのチキンピカタ」も披露。調理方法を見ていくと、最初に万能鶏胸肉を入れていた保存袋に卵1個&小麦粉大さじ4を加えます。
よく揉みこみ、卵が全体に混ざったタイミングで青ねぎ(小口切り)適量も追加。さらに揉んだ後、オリーブオイル適量を引いたフライパンに胸肉を加えましょう。後は両面に焼き色がつくまで加熱(中火)すればできあがりです。器にケチャップとからし各適量を添えるのもお忘れなく。
実際に調理した人からは「保存袋のおかげで、味つけが超簡単」「胸肉がとってもジューシー!」など好評の声が後を絶ちません。
厚揚げがハンバーグに!?
鶏胸肉の活用術を取り上げましたが、レシピ考案者の奥薗先生はYouTubeにもクッキング動画をアップしています。そこで、ここからはYouTubeチャンネル「奥薗壽子の日めくりレシピ」で紹介された“厚揚げハンバーグの作り方”をピックアップ。豆腐ではなく、厚揚げを使用することで“水切り”を省略できるそうです。
同メニューは「青ねぎのチキンピカタ」と同様に袋を使って調理。作り方は、まずポリ袋の中に厚揚げ(木綿)1丁を加えて手で潰しましょう。潰した後は片栗粉大さじ1を足して揉みこみ、豚ひき肉150g、しょうが(すりおろし)1かけ、しょうゆ大さじ1もプラス。均一に混ざり合った頃合いで、小口切りにした青ねぎ適量を加えてミックスします。
続いて袋で作った肉だねを4つに分け、丸形に成形。最後にオリーブオイル適量を引いたフライパンで、肉だねの両面に火を通せば完成です。片面は焼き色がつくまで加熱しますが、反対の面を焼く場合は蒸し焼き(中火~やや弱火、5~7分)でOK。厚揚げには水分が含まれているため、そのままフタをするだけで大丈夫ですよ。
手軽な料理を実現する奥薗先生の調理術。ラクしておいしい1品を作りたい時は、ぜひ参考にしてみて。
文/河井奈津
参照/『あさイチ』公式サイト「万能むね肉で青ねぎのチキンピカタ」https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/210209/recipe_5.html
家庭料理研究家 奥薗壽子公式YouTube「厚揚げをそのまま混ぜ込んだ、体にもお財布にも優しいハンバーグの作り方。」https://www.youtube.com/watch?v=ftr4fnXcI-I