場所を問わず走り回る子どもに、悩まされることってありますよね。元気があるのは嬉しいことですが、自宅で過ごす機会が増えている今、家の中ではできるだけ大人しく遊んでもらいたいところ。では小さい子どもを落ち着かせる場合、どのような方法をとればいいのでしょうか?
ケガをしないか心配…
5歳児と3歳児を育てるママは、「子どもたちがいつも家の中で走り回ってるので、どうにかしてやめさせたい」と悩みを告白。何度注意しても言うことを聞かないため、途方に暮れているようです。「きつく叱りつけた直後は静かになっても、またしばらくしたら子ども同士で追いかけっこを始めてしまいます…。何を言っても意味がない気がして、どうすればいいのかわかりません」と胸の内を明かしていました。
彼女の気持ちに理解を示す人は多く、理由として「家族でマンションに住んでるので子どもがバタバタ走り回る度に、周りの住人から苦情がこないかハラハラさせられる…」「家の中は物もたくさん置いてあって公園みたいに広々としてるわけじゃないから、子どもがケガをする可能性が高そうで怖い」などの声が上がっています。
子どもにスリッパを履かせる!?
家の中でなるべく走り回らないように教えたいところですが、幼い子どもだと口で言ってもなかなか聞く耳を持ってくれないもの。効果的な方法を見ていくと、「ただ『走らないで』と注意するよりも、理由を説明してあげた方がいい。どうしてダメなのか教えてあげることで、気をつけるようになるんじゃないかな」「なるべく外で遊ばせたり散歩に出かける時間を増やすといいよ。家に帰ってくる頃には疲れてるから、走り回る頻度も少なくなるはず」といったコメントが寄せられていました。
そのほかの対策として、「白いガムテープを廊下の床に貼って『とまれ』という道路標示を作ってみたけど、めちゃくちゃ効果的だった」「子どもにスリッパを履かせるようにしたら、“走る頻度”が減ったし“走る音”も静かになった」などの声が。様々なアイテムを駆使して悩みを解決する親もいるようです。
親がおこなう事故防止対策!
子どもの年齢が低いと“危機管理能力”が十分に備わっていないため、事故が起きないか心配になりますよね。では実際のところ、世の親たちはどのようなトラブルを気にかけているのでしょうか? 消費者庁は、以前「子育て経験と保護者の事故防止意識」に関する調査を実施しました。
まずは1227名の親たちに、“日頃子どもに起こるかもしれないと気にしていた事故”を質問。最も多かったのは「おもちゃなど小さな物がのどにつまる窒息」の71.4%で、ほかにも「ベッド、ソファからの転落(69.9%)」「ボタン電池・吸水ボール・磁石の誤飲(68.1%)」などの回答が高い割合を占めています。
続いて“実施している事故防止対策”をたずねると、「高温の飲み物やポットは子どもの手に届かないところに置く」「子どもが浴室に入っている時に少しでも目を離さない」との回答が88.2%で同率1位に。やけどや溺水などの対策を心掛けている人が多く見られました。
子どもが家の中で怪我をしたり、不慮の事故が起こったりすることがないよう、しっかりと対策を練っていきたいですね。
文/古山翔
参照/消費者庁「子育て経験と保護者の事故防止意識」https://www.caa.go.jp/future/project/project_006/pdf/future_cms201_200220_03.pdf