中学生になったタイミングで“部活動”を始める子どもは多いですよね。なかには“帰宅部”になる人もいますが、部活に所属しないのは子どもにとって良いことなのでしょうか? そこで今回は「子どもが帰宅部ってどう思う?」という疑問について見ていきましょう。
帰宅部はアリorナシ?
中学1年生の娘を育てている女性は「子どもから『部活には入らない』と言われた」「学生の時にしか楽しめない経験なのに…。もったいないと思ったのが本音です」とコメント。さらに「できれば部活に入って欲しいのですが、みなさんはどう思いますか?」と周りに質問しています。
彼女の質問がキッカケになり、“帰宅部はアリorナシ”問題に対して様々な意見が。アリ派からは、「無理して入部しなくても大丈夫」「部活以外にやりたいことがあるのであれば許す。遊んで過ごすつもりなら、入部してほしい」といった声が目立ちました。学校が終わった後の時間を“自分磨き”に使う場合、「帰宅部でもOK」と捉えているママが多いようですね。
人とのつながりが減る!?
一方で、ナシ派からは“帰宅部のデメリット”があげられています。たとえば“同級生や先輩とのつながりがなくなる”との声が。さらに詳しく見ていくと、「部活に入れば多くの人と関わり合える。友達も増えるし、コミュニケーション能力も鍛えられます」「部活動は協調性を高めるチャンス。帰宅部になると、周りとの接点が少なくなる」といったコメントが上がっていました。
ほかには「受験に備えて、部活に入った方がいいと思う。帰宅部でマイナスな評価にはならないけど、部活動の頑張りが認められる場合もある」「運動部はメンタルと体力を鍛えるために最適な環境。勉強だけでなく、人間力も高めてほしいかな」といった意見も。部活動で得られるメリットはたくさんあるので、今後のために「入部してほしい」と思う親が多いのかもしれません。
しかし子どもに入部を強制するのはNG。ネット上には、「やりたくもない部活に費やした時間がもったいない」「もっと勉強する時間を増やしたかった」と過去を振り返る人も多数見られました。
習い事&部活動のメリットって?
“帰宅部はアリorナシ”問題には賛否の声が上がる中、“部活の代わりに習い事を習わせる”という主張も。なかでも塾に通わせるパターンが多く、「勉強に集中してほしい」と期待する親が目立ちます。
子どもの成長に役立つ部活と習い事ですが、そもそもどのようなメリットがあるのでしょうか? 株式会社明光ネットワークジャパンは、以前“小中学生の部活、習い事に関する実態調査(明光義塾調べ)”を実施。保護者を対象に“部活、習い事のメリットは何ですか?”とたずねたところ、「体力をつける(52.7%)」「達成感を感じられる(44.1%)」などが上位にランキング入りしました。
反対に“デメリット”を質問すると、第1位には「特にない(36.7%)」がランクイン。部活&習い事に対して、良いイメージを持っている保護者が多いようです。
親は子どもに“理想”を押しつけるだけではなく、“子どもの意思”を尊重してあげることも大切なのかもしれませんね。
文/河井奈津
参照/株式会社明光ネットワークジャパン「小中学生の部活、習い事に関する実態調査」https://www.meikonet.co.jp/news/detail/year/2019/id/717