子どもにおこづかいを渡す家庭は多いと思いますが、みなさんはお金の使い道まで把握していますか? 先日、子育て中の女性から「おこづかいの使い道に口出しするべき?」というコメントが。彼女の質問には、様々な意見が寄せられました。
親に黙って買いものする子ども
まず気になるのは、相談者が「口出しするべき?」と思ったキッカケです。彼女の説明によると、中学生の娘は密かに貯めたおこづかいを使って高価な洋服を購入。親に何の相談もしないで購入したため、「親の私が知らないところで買い物をするのはマズいのでは?」と危機感を抱いたそう。そして「親として注意した方がいいでしょうか?」と周りにアドバイスを求めています。
相談者と同様、子どもが高額なものを勝手に買っていたという状況を経験した親は多く、「うちの子どもも勝手に高いものを買ってる。正直ビックリするよね…」「いつの間にか最新のゲーム機で遊んでいる息子。『買う前に報告してくれ』って切実に思った」などの声が寄せられていました。
正しい金銭感覚を教えるべき!?
続いて、“口出ししない派”の主張をみてみましょう。たとえば「おこづかいの範囲内でやりくりできているなら問題ないのでは? あまり干渉しすぎると、子どもも辛いと思う」といった意見が。おこづかいでやりくりできている場合は、特に口出ししない親も多数いるようですね。
いっぽう、“口出しする派”には「条件付き」という人も多いようです。「親は子どもに“正しい金銭感覚”を教える義務がある。必要のないものにお金を使っていれば、注意は必須」「貯金して好きなものを買うのはOKだけど、明らかにお金遣いが荒い時は口出しします」などのコメントが寄せられていました。
実際に口出ししたケースを見ていくと、「おこづかいを1日で使いきる息子。計画性がまるでないから注意した」「うちの娘は毎月お金を渡しているのに、すぐにおこづかいをねだってくる。頻度が多すぎるので、お金の使い方について口出ししました」といった声が。子どもに対して「お金の管理ができない!」と感じた際は注意したほうが、その子のためと言えるかもしれません。
おこづかいの管理は誰に任せてる?
「おこづかいの使い道に口出しする?」という疑問を取り上げましたが、そもそも子どものおこづかいを管理する親はどのくらいいるのでしょうか? 株式会社バンダイは以前、“小中学生のおこづかいに関する意識調査”を実施。同調査では“おこづかいの管理方法”についてたずねています。
調査結果によれば、最も多かった回答は「子ども自身が管理(77.5%)」。一方で「親が管理」と答えた人は20.7%、「その他」が1.8%という結果に。多くの親はお金の管理を子どもに委ねているようです。
ちなみに“おこづかいの使い道”も質問したところ、総合ランキングでは「お菓子やジュースなどの飲食物(60.0%)」が第1位。ほかには「文房具(35.6%)」「おもちゃ(16.5%)」などの回答も見られました。
様々な意見が寄せられた“子どものおこづかい”の管理問題。口出しするかしないかの基準は家庭によって違いますが、親としては子どもが後悔しないようにサポートしてあげたいものですね。
文/内田裕子
参照/株式会社バンダイ「小中学生のおこづかいに関する意識調査」https://www.bandai.co.jp/kodomo/question251.pdf