自宅での食事をする際には、家族が全員揃った状態で楽しみたいところ。子どもや夫とコミュニケーションを取れる大切な時間ですが、様々な理由で「なかなか一緒に食べることができない…」というケースも見られます。

仕事の関係でタイミングが合わない…

まずは“いつも家族揃って食事をする”という人の声を見ていくと、「私の手料理を食べた時のリアクションを見られるし、『おいしい』と言ってたくさん食べてくれた時はすごく嬉しい」「子どもや夫に“その日あった出来事”を聞きながらご飯を食べるので楽しいよ。夕飯時が1日の中で一番家族と話せる時間だと思う」などのメリットが。一緒に食卓を囲むことは、“家族の絆”を深める機会にも繋がるようです。

 

一方で、「私はいつも仕事で帰りが遅いから、ご飯をあらかじめ用意して子どもには先に食べてもらってる」「夫の仕事の関係上、“一家団らん”がなかなか実現できない。本当は一緒に食事したいのに…」といった声も。それぞれのタイミングが合わないために、やむを得ず別々で食事をする家庭も少なくありません。

休日は必ず家族で食事をする!?

家族揃って食事ができないと“寂しい気持ち”が芽生えるだけでなく、他にも様々なデメリットが生じるようです。「食事の用意や後片付けをまとめてできないぶん、家事の負担が増える」「自分の分だけごはんを作る日は、カップ麺とかだけで済ませることが多い。“夫や子どものために料理する”っていう意識が抜けると、栄養バランスを考えなくなってしまう」などの声が上がっていました。

 

家庭の事情で“共食の実現”が難しいケースも見られるものの、なかには「せっかくなら皆でご飯を食べたいから、日によって食事の時間を遅らせることもある。あと“休日は必ず家族で食べる”っていうルールも決めてるよ」「帰宅時間がバラバラで夕食を一緒に食べられない代わりに、朝食は皆早起きして家族全員で食べるようにしてる」といったパターンも。少し工夫を凝らせば、家族と過ごす時間を増やせるのかもしれません。

共食は子どもの肥満防止に繋がる!?

家族揃って食事をすることで、“子どもの肥満”を防げる可能性もあるようです。以前放送された『すくすく子育て』(NHK)では、「子どもの体重」について特集。管理栄養士の太田百合子さんが、「3歳以降の肥満を防ぐ食べ方のポイント」を解説していました。

 

食事をする上で大切な要素は“よく噛んで食べること”。慌てずに食べさせてあげれば肥満を防げるらしく、太田さんは“家族揃って食べると子どもはゆっくり食べるので、ぜひ一緒に食べてほしい”とアドバイスをおくっています。

 

またほかにも、「奥歯でしっかり噛める食材を活用する」「前歯を使わせる」などの肥満防止策を紹介。しかし最後には注意点として「痩せているのがいい、普通なのがいいというわけではありません」と説明しており、「太っていても痩せていても、『食事は楽しく食べる』ということを教えてあげてください」といったメッセージを残していました。

 

家族と楽しい時間を共有するために、なるべく全員で食事をとれるように努めていきたいですね。

文/牧野聡子
参照/『すくすく子育て』公式サイト「ウチの子 大きい? 小さい?」https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2019/796.html