今は大人だけでなく、子どももスマホを持つ時代。家族や友人とのコミュニケーションツールとして、子どもに買い与える親も多いのではないでしょうか。なかには、「うちの子がスマホをどのように使っているのか、つい気になってしまう」という親も見られます。

子どものプライバシーを尊重!?

小学6年生の娘にスマホを持たせているAさんは、子どもが誤った使い方をしていないか不安を募らせている様子。「スマホはメッセージのやり取りだけでなく、ネットを通していろいろなことができるので正直心配です…。みなさんは、子どものスマホを普段からチェックしていますか?」と疑問を投げかけていました。

 

Aさんの質問に対して、ネット上では「不安な気持ちはわかるけど、子どもにもプライバシーはあるし見ないようにしてる」「高額請求がきたらさすがに管理するけど、よほどのことがない限りはチェックしないかな」といった声が上がっています。

チェックするのもひと苦労…

“チェックしない派”の声が寄せられたものの、反対に「何かトラブルが起きた後だと遅いから、子どものスマホは定期的に確認する」「子どもが高校生以上だったら見ないけど、小学生は心配だし見せてもらうよ」などの声も。小さい子どもに持たせる場合、スマホのチェックをおこなう親は少なくないようです。

 

とはいえチェックをされる子どもたちからすれば、あまり良い気分はしない模様。実際に「『スマホを見せて』とお願いしても拒否される…」「こっそりチェックした時、子どもにバレてすごく怒られた」といったエピソードも見られるので、確認する際には注意が必要かもしれません。

 

“スマホのチェック”で親子喧嘩へと発展しないために、世の親からは「ある程度子どもが大きくなるまでは、“安心フィルター設定”を活用してみるといいかも」「スマホを渡す前に“たまにチェックする”とあらかじめ条件をつけておけば、子どもも納得してくれるはず。あとは使う時のルールも、家族で話し合って決めるのがおすすめ」などのアドバイスが。事前に対策を練ることで、親が抱える心配事を解消できそうですね。

スマホ利用でトラブルを経験した子どもは約3割!

子どものスマホを確認するかどうかで様々な意見があがりましたが、スマホ利用で一体どのようなトラブルに見舞われてしまうのでしょうか?

 

トレンドマイクロ株式会社は、スマホを利用している子ども(小学校6年生~中学校3年生)の親618名に「子どもと保護者のスマートフォン利用に関する実態調査 2020」を実施。同調査によると、32.5%の子どもが“スマホ利用に伴う何かしらのトラブル”を経験していることがわかりました。

 

そこで実際に経験したトラブルを調べたところ、最も多かったのは15.5%の「SNSや動画視聴などに熱中して、生活習慣に悪影響が出てしまった」という回答。ほかにも、「暴力、薬物、性的描写などを含む有害なサイトを閲覧した(3.7%)」「他人を誹謗中傷したり、嘘を書いた(2.4%)」などの回答があげられています。

 

子どもが間違った使い方をしないように、適度な距離感で見守り関わるよう心掛けたいものですね。

文/内田裕子
参照/トレンドマイクロ株式会社「子どもと保護者のスマートフォン利用に関する実態調査 2020」https://www.trendmicro.com/ja_jp/about/press-release/2020/pr-20200310-01.html