テレワークになったら以前よりも仕事の生産性向上を求められるようになって、ストレスを感じているという人はいるのではないでしょうか。そこで今回は、文具ソムリエールの菅未里さんに、テレワークにおすすめの文房具5つを選んでいただきました。

PCの幅にぴったり!ダイゴー『isshoni. ノート デスク』

ダイゴー『isshoni. ノート デスク』
13インチPC用/330円(税込)、15インチPC用/385円(税込)

自宅やカフェなど、作業スペースが十分でない場所で仕事をする機会が増えた人は多いでしょう。そんなとき、ノートを置く場所がなくて膝の上に置いて作業したり、狭い場所に無理やり置いてメモをとったりするのは大変ですよね。

 

この問題を解決してくれるのが、ダイゴー『isshoni. ノート デスク』です。このノートは、PCの手前に置くことを考えて作られたノートなんです。

 

「パソコンのサイズに合わせたリモートワーク対応ノート。机の上のスペースを無駄なく使えて便利。箔の文字と合わせたホチキス留めがゴールドでおしゃれ」(菅さん)

 

使い方は上の写真のように、PCの手前に広げて使います。ノートのサイズは広げたときの幅がPCの幅とほぼ一致する13インチ用と15インチ用があります。横に長いのでスペースを無駄なく使えるだけでなく、ある程度長い文章も書けて使い勝手もいいんです。

 

これならメモをしながら無理なくキーボードも打てるので、オンライン会議などでも重宝しそうです。

 

表紙の色は黒とグレーの2種類。中身は横罫が引かれた「ruled」と、何かと使い勝手のいい方眼「grid」、1日の予定やタスクを書いて管理できる11ページのフリータイプ「daily」、そしてToDo管理に便利なリストタイプ「list」の4種類。

 

13インチ用は閉じた状態で女性の手のひらくらいの大きさです。小さめなのでPCケースにも入れられて、しかも軽いので持ち運ぶときにあまり苦になりません。用途によって何冊かそろえたくなるシンプルなデザインもいいですよね。

あれ?なんだか楽に書ける!ゼブラ『ブレン2+S』

ゼブラ『ブレン2+S』
550円(税込)

仕事はPCがメインでも、メモをとったり、思考を整理するときは手書き派という人は多いでしょう。

 

それぞれお使いのペンがあるかと思いますが、そのペンに満足していますか?なかなかしっくりくるペンが見つからないとお探しの方もいるのではないでしょうか。

 

そんな方におすすめなのが、ゼブラ『ブレン2+S』です。

 

「これは、筆記時のストレスになるがたつきがない多機能ボールペンです。一般的な多機能ペンはボールペンとシャープペンの機構の太さが異なるため、使用時にがたつきが発生し、筆記時のストレスとなっていました。このブレの解消をした商品です」(菅さん) 

 

確かにこのペン、なんだか余計な力を入れなくてもスラスラ書ける感覚があります。多機能ペンにありがちなガタつきが気になっていた人にはその違いがすぐにわかるはず。逆にこれまで気にしたことがなかったという人も、このペンを使うことでガタつきの存在に気づくことでしょう。

 

ブレないストレスフリーの書き心地は、手帳をきれいに書きたいときにもいいですよ。これ1本で赤と黒のボールペン、そしてシャープペンが使えるので、これさえ持っておけばいろいろな場面で事足りそうです。

 

シンプルでスリムなボディデザインも魅力です。担当したのは、佐藤オオキ氏率いるデザインオフィスnendoとのこと。機能性もさることながら、デザイン性にこだわりたい人にも納得の1本ではないでしょうか。

ケースごと貼れるから、いつでもすぐに使える カンミ堂『ココフセンCOLOR パステル M(カタヌキ)』

カンミ堂『ココフセンCOLOR パステル M(カタヌキ)』
418円(税込)

仕事にも日常生活にも欠かせない「ふせん」。でも、使いたいときに限って手元にないということ、ありませんか?

 

そんなちょっとした不便さを解消してくれるのが、カンミ堂『ココフセン COLOR パステル M(カタヌキ)』です。この商品は、ケースのまま貼れるんです。

 

「ケースごと手帳やノートに貼れるふせん。カタヌキタイプは手帳に目標を書いたり、しおり代わりに使ってもかわいいですよ」(菅さん)

 

いつも持ち歩くモノにケースごと貼り付けておけば、ふせんを使いたいときに探す手間やストレスなく、さっと取り出して貼ることができます。

 

ケースはちゃんと粘着力があるのに再はく離可能で、剥がした跡もベタつかないのも嬉しいポイントです。

ココフセンシリーズには様々なタイプがありますが、この「カタヌキ」タイプは、ふせんがリボンやラベルなどの形を模した型抜き仕様になっているので、手帳をかわいくしたり、用途によって形を使い分けたりと、アイデア次第で使い方も広がります。

 

薄くて硬めのフィルム製なので、紙のように折れたり破けたりしにくく、半透明なので文字の上に貼っても透けて見えます。油性ペンや油性ボールペン、鉛筆で筆記できますよ。

複数のスタンプを連結して使える シヤチハタ『オピニ 手帳のはんこペン』

シヤチハタ『オピニ 手帳のはんこペン』
1,540円(税込)、別売りのアイコン印/220円(税込)

手帳には仕事のスケジュールからToDo、家族の予定までいろいろ書き込んで、きちんと管理したいですよね。でも、いろいろ書き込むと見にくくなってしまったり、同じ文言を書くのがちょっと手間だったりしませんか?

 

そんなときおすすめなのが、あのシヤチハタから登場した『オピニ 手帳のはんこペン』です。

 

「カレンダーや手帳に押せるスタンプとボールペンが一体になった商品。家事に対応するスタンプ、仕事に対応するスタンプどちらもあるので、テレワークでどちらも管理しなければいけない方にも便利です」(菅さん)

 

『オピニ 手帳のはんこペン』には、赤と黒の2色のボールペンにスタンプがついています。スタンプは購入する際に「ネーム印」もしくは「アイコン印」のいずれか1つを選んで申し込みます。アイコン印は単品で追加購入することもできます。「済」や「打ち合わせ」といった定番ものから、テレワークもあるけど週に何日かは出勤があるというときに使える「出勤」スタンプ、そして「ネイル」「歯医者」など定期的に使うものまで全30種類から選べます。

 

すごいのは、これらのアイコン印を何種類か連結して使うことができるという点。これなら数種類のスタンプをばらばらと持ち歩かなくても済みます。仕事用と子どもの宿題チェック用など、用途が異なるスタンプも1本にまとめられるんです。

 

スタンプは、スタンプ台がなくても捺せて、なんと約500回も連続して捺すことができるとか。ポンと捺すだけのスタンプは手軽な上に、カラフルで目立つので、ひと目でスケジュールがわかりやすく、管理しやすくなります。

 

スタンプと手書きの合わせ技で、簡単にわかりやすく、そしてかわいく手帳をまとめてみませんか?

透けてるのがかわいい!ミドリ『ペン ツールポーチ』

ミドリ『ペン ツールポーチ』
968円(税込)

会社や取引先、自宅など、時間帯や日によって移動が必要なとき、USBメモリやUSBケーブルなどの整理に困っていませんか?そんなときにおすすめなのが、機能性も見た目のかわいさも兼ね備えた、ミドリ『ペン&ツールポーチ』です

 

「メッシュ素材の軽量ポーチ。小分けのポケットがついて、文房具やパソコン周りのコードやUSBなどの仕事道具をまとめられます。中身が透けているので何が入っているのか一目でわかり、見た目もかわいいんです」(菅さん)

 

一番大きいところにはB6サイズのノートや手帳、小分けポケットにはペンや定規、マスキングテープなどの小物が入れられます。テレワークで使うものもスッキリまとまるので、デスク周りも片付きますよね。もちろん出勤するときも、このままバッグに入れればバッグの中もすっきりです。使いやすいサイズ感も魅力です。

 

カラーはピンク、グレー、水色、黄緑の4色から選べます。それぞれメインの色とポケットの色の組み合わせがいい感じです。

 

文具入れとしてだけでなく、マスクや目薬、化粧品などを入れても使いやすそうです。透けて見えるので、何を入れようか考えるのも楽しいですね。

 

PROFILE 菅 未里さん

菅 未里

かん・みさと。文具ソムリエール。文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。日経MJなど連載多数。著書に『私の好きな 文房具の秘密』(エイ出版刊)、などがある。

取材・文/田川志乃